断酒会百人百話 : 依存症者と家族の回復の物語【電子書籍版】
(著) 松永哲夫
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[商品について]
―落ちるところまで落ちたから―
記憶の脱落や酒へのこだわりといった初期症状からはじまり、次第に酒のコントロールができなくなって重症化していくアルコール依存症は、本人の健康だけでなく人格変容によって家族や周囲との人間関係にまで支障をきたす恐ろしい病気です。アルコール依存症患者は、そこから脱却するために不眠や手のふるえ、発汗、ケイレン発作や幻覚といったモルヒネやヘロインに類似した離脱症状に耐えなければなりません。本書は20年以上にわたりアルコール依存症者の治療に携わり、これまで様々な断酒会に参加してきた著者が、そこで見聞した体験談から一部を取り上げて可能な限り「生の言葉」で綴った、アルコール依存症者とその家族の苦悩と再生の記録です。依存症はもちろん、うつ病や統合失調症など一般的な精神科医療についてのヒントが詰まった示唆に富む一書となっています。
[目次]
はじめに
第1章 酒がコントロールできなくなる ◆アル中人生の助走◆
第2章 飲み続けるための言い訳・嘘・ごまかし ◆アル中性格の形成◆
第3章 家族や知人に迷惑をかけた ◆人間関係の破綻◆
第4章 どん底の体験談 ◆病院受診前後の話◆
第5章 回復の長い道のり ◆断酒会の中での再生◆
第6章 妻たちの苦労談 ◆共依存からの回復◆
第7章 子どもたちの苦労談 ◆トラウマからの回復◆
第8章 忘れえぬ人 ◆藤田さんの物語◆
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
依存症というのは特別な病気ではなく、いつでも誰でも、ちょっとしたきっかけでなりうるものではないかと思います。依存症患者とその家族へのエールとなり、依存症への理解も深めることができる本書、ぜひご一読ください。
[著者略歴]
松永哲夫
昭和二八年、熊本県生。昭和五三年、熊本大学医学部卒。同大学精神科、飯塚病院で研修。熊本刑務所医務課、県立富合病院を経て、平成四年より益城病院勤務。平成十年、熊本県断酒友の会顧問、平成十七年、全日本断酒連盟顧問。
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