文武の将・大内政弘公、二万首の和歌を詠む:「拾塵和歌集」事始 言霊を直...
(著) 岡田勝栄
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―五百余年の時を超えて「言霊」が語りかけてくる―
「応仁文明の乱」の西軍の勇将として知られ、周防国・山口に館を構えた守護大名・大内政弘の自家集「拾塵和歌集」には、政弘公自作の1122首を含め、総計1130首の歌が収められている。本書は、あまり注目されることもなく、500年の時のかなたに埋もれたままになっているこの優れた歌集の中から、心に響いた200首ばかりの歌を選び随想録・調査録としてまとめた作品である。政弘公の精神を伝える「心の自叙伝」ともいえる「拾塵和歌集」を知る一書として、お勧めしたい内容となっている。
[目次]
「拾塵和歌集」事始
はじめに
拾塵和歌集 巻第一 春歌
拾塵和歌集 巻第二 夏歌
拾塵和歌集 巻第三 秋歌
拾塵和歌集 巻第四 冬歌
拾塵和歌集 巻第五 覉旅歌
拾塵和歌集 巻第六 恋歌 上
拾塵和歌集 巻第七 恋歌 下
拾塵和歌集 巻第八 雑歌 上
拾塵和歌集 巻第九 雑歌 中
拾塵和歌集 巻第十 雑歌 下
「大内盛見詠草」事始
はじめに
大内盛見詠草
春
夏
穐
冬
恋
雑
奥書
大内文化探訪
一 大内文化の真髄を掘る
二 大内文化の風流の極み ~「 底蛍」復活~
三 「こし路」と「こゝろ」考 ~「大内盛見詠草」の言霊を聴く~
四 老倒木を撤去、大内政弘公に陽光ふりそそぐ ~宗良親王→師成親王→大内文化の源流ここから~
おわりに
著者略歴
[出版社からのコメント]
詩歌は心で表現しなければ生まれないとすれば、和歌は少ない言葉に濃縮された詠み手の思いが詰まった表現形式といえるかもしれません。勇猛な武将であり、また優れた政治家、文化人でもあった大内政弘の心の声を、ぜひ本書を手に取って感じていただければ嬉しく思います。
[著者略歴]
岡田 勝栄(おかだ しょうえい)
昭和19年11月3日、山口県山口市生まれ。同市在住。
明星幼稚園・大殿小学校・大殿中学校・山口高等学校・山口大学文理学部理学科生物学教室(現 山口大学理学部)各卒。
㈱マルホ(大阪営業所・大淀研究所)・非破壊検査㈱各勤務後、Uターン。防長新聞社(下関本社整理部記者・同報道部記者・宇部支局記者・山口支社記者・同報道部長)を経て㈱サンデー山口(創業企画部長・編集長・新戦略室長)にて定年退職。
現在、大殿ホタルを守る会事務局長。
「大殿ホタルを守る会」は、小学校・地域・市役所を緩やかにつなぐ任意のボランティア団体。ゲンジボタルの幼虫飼育を担当したお陰で、孵化幼虫の神聖なばかりに美しい水中発光に巡り合うことが出来、「拾塵和歌集」中の「 底蛍」の歌を読み解くことが出来たといういきさつがある。また、県庁の御膝下を流れる川でゲンジボタルの乱舞が楽しめるのは、「大殿ホタルを守る会」の活動の成果であり、市街地に生息するホタルは、全国的に見ても珍しい部類に入るのではないかと思う。
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