教育流邦楽狂師の生活3-和楽器を義務教育に!全国的運動展開へ

(著) 茅原芳男

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作品詳細

[商品について]
――一般には「こと」と呼ばれる「箏」ですが、以前は教育界では何と呼ばれていたでしょうか。
1.つめ、2.さお、3.そう
正解は、本書「3『邦楽教育を推進する会』の主な事業」をご覧ください。
邦楽軽視の日本の音楽教育に疑問を抱き、授業への和楽器の導入や邦楽合奏団などの活動をしてきた音楽教師は、いま邦楽の普及・発展のために必要なこと、なすべきことを考えている。しかし音楽教育の場から始まる邦楽の普及・発展を目指すその道のりは、決して簡単なものではない。学習指導要領の改訂、「邦楽教育を推進する会」の立ち上げ――日本という国の真の音楽教育の実現を目指した著者が、その奮闘の日々を綴った『教育流邦楽狂師の生活』シリーズ第3弾!

[目次]
はじめに
Ⅰ「邦楽教育を推進する会(邦推会)」設立
1 学習指導要領改訂への胎動
(1)それは、朝日新聞「声」欄への投稿から始まった(昭和62年7月23日)
(2)「季刊邦楽(邦楽社)」への寄稿(昭和62年9月)
(3)邦楽系人間国宝の連署による陳情
2 邦楽教育を推進する会(邦推会)の初期
(1)「邦楽教育推進懇談会」発足
(2)発起人(敬称略)
(3)「邦楽教育を推進する会」設立の集い
(4)文部大臣・文部省への陳情
(5)署名運動 [署名総数23万172筆]
(6)音楽議員連盟の強力なご支援(同議連は現在文化芸術振興議員連盟)
3「邦楽教育を推進する会」の主な事業
【特別企画 邦楽教育推進のつどい】 〝日本の音を子どもたちに〟
【事 業】
(1)子ども邦楽まつり(1~12回) 子ども和楽器こんさーと(13~14回)
【関西子ども邦楽の集い】(1~11回)
(2)学校向け和楽器指導資料の作成
①手引書1 箏(こと)編 (平成3年4月)
②手引書2 三味線編他編 (平成4年6月)
③和楽器の奏法と活用(平成14年4月)
④DVD やさしく学べる和楽器の奏法入門(平成17年)/発売 太鼓センター
(3)山川基金 和楽器貸与事業一覧  平成 7年10月2日 現在
(4)教員対象和楽器実技研修会 事例(平成14年7月29・30日) 講師 茅原芳男
【本部】
【関西支部】
【邦教振各支部】
(5)研究集録 教師会員による授業実践記録。
(6)会報 日本の音を子どもたちに(巻頭言など)
4「NPO法人邦楽教育振興会」への移行、解散
Ⅱ 学習指導要領(和楽器関連)の推移
Ⅲ インタビュー・投稿など
1 世界に通用する日本の音楽で和の音を 「週刊教育資料」(教育公論社 平成27年12月)
2 直言「音楽的総合」の発想に改めよ (日本教育新聞 平成13年11月9日)
3 音楽教育版構造改革と環境整備が急務 (邦楽ジャーナル 平成16年1月号)
4 学校に邦楽教育を(読売新聞 昭和63年5月2日)
5 和楽器文化普及へ まず学校に配備を (読売新聞『論点』(平成3年5月29日)
6「日本の音」を子どもたちに教えてほしい  (東京新聞夕刊・昭和63年4月18日)
7「日本の音」の認識を (「文化庁月報」№106 昭和五二年七月)
Ⅳ 今、思うこと
1 行政は「邦楽」「和楽器」を確定語にしてほしい
2 和楽器関連の指導目標は?
3 和楽器関連教育の環境整備が急務
(1)楽器配備の充実
(2)指導の内容と方法
(3)外部講師依存から自己研修へ
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
太鼓、三味線、笛など、日本には素晴らしい楽器がたくさんあり、そうした楽器を使った音楽文化があるということを、演奏を通じて体感している人は残念ながらあまり多くはありません。多くの方が、本書を通じて和楽器と邦楽、そして日本の音楽教育に目を向けるきっかけを持っていただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
茅原 芳男(ちはら・よしお)

○昭和4(1929) 新潟市出身。
○新潟第一師範学校、法政大学経済学部(通信教育)、武蔵野音楽大学短期大学部二部。
○昭和24(1949)~61(1986)
  新潟市の中学校、東京都の小学校で音楽教師。
○昭和56(1981)~平成4(1993)
  子ども邦楽合奏団の活動。ISME(国際音楽教育会議)TV「題名のない音楽会」他で演奏。
○昭和63(1988)~平成18(2006)
  邦楽教育を推進する会・特定非営利活動(NPO)法人邦楽教育振興会を設立、活動。
 ・目的 「和楽器の活用」を学習指導要領に明記すること。後年、実現。

◎受賞歴
・文部大臣賞「小学校における日本の音楽の鑑賞指導」(財)鑑賞教育振興会(昭和48)
・読売教育賞「和楽器による表現指導」読売新聞社(昭和48)
・優秀賞  「ゼロから出発ウィーンヘ 邦楽合奏団四年間の記録」邦楽社(昭和60)
・久留島武彦文化賞「東京子ども邦楽合奏団の活動」日本青少年文化センター(平成2)
・博報賞 伝統文化教育部門 (財)博報児童文化振興財団(平成9)
◎入門・編曲作品など
・「やさしく学べる第入門」(全音)
・二部合奏曲「いい箏(こと)しよう箏(そう)しよう」1・2、箏二部長唄「越後獅子」より、「ミソラとシミラde三味線入門」、二部合唱と箏群「ふるさとめぐり」、和洋合奏曲「春の海」・「八木節」、他(以上マザーアース)
・「箏 授業もはじける調弦法」、「国境のない和楽器譜」「なっかしいわらべうた編」(以上家庭音楽会)
・電子書籍「教育流和楽器・邦楽入門」(22世紀アート)
・電子書籍「教育流邦楽狂師の生活1 子どもたちにこそ、日本の音が必要だ」(22世紀アート)
・電子書籍「教育流邦楽狂師の生活2 子ども邦楽合奏団始末記」(22世紀アート)

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