教科化された道徳への向き合い方: 対話から考えるより良い教育

(著) 碓井敏正

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作品詳細

「道徳教育を通して子どもたちの認識を広げ、教養を深めることは、権力による教育利用に対する最大の抑止力であると思う。」(本文より)道徳の教科化により、戦後の民主教育の歪曲と「国家の道徳的中立性」の原則の侵害に危機感を抱いた著者が、対話形式(道夫&徳子)から「新たな道徳教育」を考える。巻末に「教育勅語」「道徳教育の新指導要領(2015)の一部資料」「道徳教育史略年表」付き。子どもの自由な成長を願う教育者による、今後の道徳教育の道標的一冊。

【著者プロフィール】
碓井敏正(うすい・としまさ)

1946年、東京都生まれ
1969年、京都大学文学部哲学科卒業
1974年、京都大学大学院博士課程哲学専攻修了
専攻 哲学(38年間にわたり「道徳教育」の講義を担当)
現在 京都橘大学名誉教授、大学評価学会顧問、
   NPO法人「おひとりさま」理事長

主著
『自由・平等・社会主義』(文理閣、1994年)
『戦後民主主義と人権の現在』(部落問題研究所、1996年 増補改訂版2001年)
『日本的平等主義と能力主義、競争原理』(京都法政出版、1997年)
『現代正義論』(青木書店、1998年)
『国境を超える人権』(三学出版、2000年)
『グローバル・ガバナンスの時代へ』(大月書店、2004年)
『グローバリゼーションの権利論』(明石書店、2006年)
『人生論の12週』(三学出版、2007年)
『格差とイデオロギー』(大月書店、2008年)
『成熟社会における人権、道徳、民主主義』(文理閣、2010年)
『革新の再生のために』(文理閣、2012年)
『成熟社会における組織と人間』(花伝社、2015年)

編著
『グローバリゼーションと市民社会』(文理閣、望田幸男氏との共編、2000年)
『ポスト戦後体制の政治経済学』(大月書店、大西広氏との共編、2001年)
『教育基本法「改正」批判』(文理閣、2003年)
『格差社会から成熟社会へ』(大月書店、大西広氏との共編 2007年)
『成長国家から成熟社会へ―福祉国家論を超えて』(花伝社、大西広氏との共編 2014年)

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