教師は忙しすぎる──元教員が語る学校現場のリアル、知ることは解決への糸口

(著) 篠原孝一

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作品詳細

【2018年に発刊された『教師の多忙とは何か:学校現場からの問題提訴』の改訂版です】

ー忙殺される教師たちー
教師の長時間労働が社会問題として認識されて久しい。しかし実際のところ、一般の人々はそういった教師のリアルな実態をどれだけ知っているのだろうか。本書は、教員がいかに多忙であるかを緊急の問題として広く認知してもらうべく、元小学校教員である著者が教師の日常を赤裸々に綴った一書である。授業以外の仕事にはどんなものがあり、教師はそれをいつ行っているのか。また、教師が忙しさのキャパを超えてしまう時、現場ではどんなことが起こり得るのか。もはや個人の工夫や努力ではどうにもならない、忙殺される教師たちの姿が明かされる。

[目次]
はじめに――少し長い前書き
プロローグ
1 学校というところ
2 多忙の主要な理由――授業の準備と整理の時間がないこと
3 日課表と週予定に出ていない仕事
4 授業について
5 授業以外の仕事は、いつ、またどこでするか
6 教師の一日と一週間――ある週の私の仕事
7 教師の一日と一週間をもとにいくつかの問題を考える
8 教員が忙がし過ぎることの結果
9 教員は時間のないことにどう対応するか――強いられる順応
10 「忙しい」と言わない教師
11 「時間がない、というのは無能な人間」か。それは学校では逆。「有能」な教師は教育を駄目にする
12 学校・教員の多忙――どうすれば良いのか
13 補充の論
**終わりに

[担当からのコメント]
学校現場の実情を知らない方にとって、教師のあまりの多忙さに驚かされることの多い本書ですが、そんな日々の中でも、一人の教師としてどのような工夫を行ってきたか、著者の経験も豊富に語られています。学校の先生たちの実態を知りたい一般の方はもちろん、多忙な生活に悩みを抱える現役の先生方にとっても多くの共感と気づきを得られる一書となっています。

[著者紹介]
篠原孝一(しのはら・こういち)
1941年 群馬県草津温泉に生まれる
1961年 東京都立九段高校定時制卒
1966年 群馬大学学芸学部卒
以後、埼玉県戸田市の小学校に勤務

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