放送人への鎮魂曲:昭和・平成のテレビを支えた盟友たちへの挽歌

(著) 髙島秀之

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作品詳細

[商品について]
―時代を支え、テレビを支えた放送人たちに捧ぐ―
水上勉、井上靖、平山郁夫、井伏鱒二などの忘れ得ぬ出演者、そして萩野靖乃や横澤彪、鈴木幹夫といった共に番組を作った仲間たち。本書はテレビというメディアが可能性に満ちていた時代に青春を捧げてきた著者が、昭和・平成の放送を支え続けた今は亡き盟友たちとの思い出を書き綴った追想の記録である。NHKで番組制作に携わってきた著者が視た昭和・平成のテレビ史。

[目次]
まえがき
梅田博之(1931~2019) 『アンニョンハシムニカ ハングル講座』
水上 勉(1919~2004) 京都五山の送り火
「かい人21面相」 キツネ目の男
井上 靖(1907~1991) 天平の甍 唐招提寺
平山郁夫(1930~2009) 法隆寺と「仏教伝来」
萩野靖乃(1937~2012) 『テレビもわたしも若かった』
横澤 彪(1937~2011) 小高昌夫(1934~2019) 久世光彦(1935~2006) 若者はテレビを目指した
須之部淑男(1926~2011) 大阪万博
鈴木幹夫(1935~2014) 『70年代われらの世界』
藤井 潔(1929~2012) 『NHKスペシャル』
海林澣一郎(1925~2012) テレビ政見放送
石濱恒夫(1923~2004) 道頓堀左岸
広中平祐(1931〜) テレビに何が可能か
吉川幸次郎(1904~1980) 桑原武夫(1904~1988) 堀田善衛(1918~1998) 碩学の謦咳(けいがい)に触れて
湯浅 実(1934~2019) さよなら風間先生
鈴木健二 下重暁子 永井多恵子 島村俊治 草野 仁 レギュラー・アナウンサーとの日々
井伏鱒二(1898~1993) 『山椒魚』の手紙
平沢和重(1909~1977) 大河ドラマ『いだてん』
永井道雄(1923~2000) 日教組講師と文部大臣
上田隆郎(1929~2015) 山のあなたの空へ
坂本朝一(1917~2003) 島 桂次(1927~1996) 川口幹夫(1926~2014) 生え抜きの会長
田口恒夫(1924~2005) 視聴率ゼロを目指した
ダライ・ラマ14世(1935〜) 仏陀への祈り
千 玄室(1923〜) 一盌(いちわん)の御茶
山室英男(1930~2016)と瀬戸内寂聴(1922〜2021) 再びの大阪放送局
長畑芳明 NHKソフトウェアの設立
矢野 暢(1936~1999) ノーベル賞フォーラム
中沖 豊(1927~2018) 富山の日々
加藤みどり(1939〜) サザエさんが縁結び
有泉 裕(1938~1986) 若くして逝った友
水越敏行(1932~2019) 教育工学事始
坂元 昂(1933~2012) NIME(メディア教育開発センター)
広瀬修子(1944〜) 跡見学園女子大学と東京大学
小尾圭之介(1929〜) 「イモト」もいた文教大学
梶原 拓(1933~2017) デジタル・ミュージアムと東京タコ
須江 誠(1936~1990) フォーレの「レクイエム」
松島恵之 加藤登紀子 NPO法人「子どもに笑顔」
あとがき
電子版の後書き 忘れ得ぬ人々へのオマージュ
参照文献
著者略歴

[担当からのコメント]
ダイヤル式のチャンネルからリモコンへ、ブラウン管から液晶テレビへと変わっても、昭和・平成を通じてテレビはお茶の間の主役であり続けました。テレビが凋落しつつある今の時代に、本書は亡き盟友たちの姿を通じてメディアやコンテンツのあり方を問いかけているようにも思えます。ぜひご一読ください。

[著者略歴]
髙島 秀之(たかしま・ひでゆき)

現職 ジャーナリスト。特定非営利活動法人「地域文化アーカイブス」理事長。特定非営利活動法人「子どもに笑顔」理事。NHK会友。放送人の会、日本マスコミュニケーション学会所属。

経歴 1937年生、東京教育大学附属高校卒業、東京大学文学部卒業、1961年NHK入局。ディレクター・プロデューサーを経て定年退職。1996年、茨城大学人文学部教授、国立メディア教育開発センター教授(併任)、東京大学講師(兼任)、文教大学情報学部・同大学院教授、跡見学園女子大学講師(兼任)。2022年没。

主な職歴・受賞 地域文化デジタル化推進協議会会長。MTMコンクール審査副委員長。ソニー教育振興財団理事。NHK特集「海ゆかば~ソロモン沖の墓碑銘」78年日本テレフィルム技術賞、平成17年度情報化月間・総務大臣個人表彰

編著『マルチメディア教育』有斐閣 1995年

単著『テレビは何ができるか』「放送文化」日本放送出版協会 1976年10月
『「わたしの教育の現場」TVドラマ『中学生日記』制作ノート』「中央公論」中央公論社 1982年6月
『IT教育を問う~情報通信情報技術は教育をどう変えるか』有斐閣 2001年
『教育とデジタル革命』有斐閣 1997年
『デジタル映像論~世紀を超えて』創成社 2002、2003、2005、2007年
『嫌われた日本~戦時ジャーナリズムの検証』創成社 2006年
『NHK改革』創成社 2008年
『デジタルアーカイブ~記憶と記録を紡ぐ~』創成社 2013年
『聖エルモの火 稲垣米太郎海軍少佐と稲垣孝二海軍中尉の記録』中央公論事業出版 2014年
『不帰 ある海軍士官の記録』凱風社 2016年
『聖エルモの火 ある海軍士官の記録』amazon 22世紀アート 2019年
『放送人への鎮魂曲(れくいえむ)』中央公論事業出版 2021年
共著『ひとつの世界』NHK万博プロジェクト 日本放送出版協会 1970年
『情報新時代のマスメディア論』堀江固功・牧野信彦編 日本放送教育協会 1998年
『映像の言語学』城生佰太郎編 おうふう 2002年
『マルチメディア時代の子どもたち』坂元昂他 産調出版 1995年

映像作品『NHK特集』ほかNHKのドキュメンタリー・教育・教養番組など多数。

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