戦国の世に光あれ――キリシタン武将・明石全登、最後の戦い
(著) 神本康彦
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[商品について]
―百戦錬磨のいくさ人が、戦いの果てに見た景色とは―
関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康が宿願としてその滅亡を望む豊臣家に圧力をかけていた頃、これに対抗すべくひそかに諸大名や武将にかけていた大阪方の声を受けて、大阪城にひとりの老武将が姿を見せた。後に大坂の陣で奮迅することになるキリシタン武将、明石全登である。自らが信じるキリスト教に暗雲がたれ込める中、全登は真田信繁(幸村)らと共に激戦を繰り広げ、そしてついに敵本陣の喉元まで差し迫る。戦が終わった後、大阪方でただ1人姿をくらませた全登の胸に去来するものとは何かーー。大坂の陣を舞台に、武士と信仰の狭間に苦悩するキリシタン武将の姿と、戦国の歴史の闇に翻弄される人々を描いた歴史群像絵巻。
[目次]
一 入城
二 過去
三 ジュアニー
四 開戦
五 依り代
六 真田丸
七 暗転
八 混沌
九 豊臣家
十 将星
十一 又兵衛
十二 土佐の旗
十三 光
十四 最後の戦い
十五 復讐
十六 同じ空
[出版社からのコメント]
戦国の時代にあって戦う理由は様々あれど、その中でもこの時代の日本で、キリシタン信仰のために戦うというのは、やはり異色なものでしょう。しかも、島原の乱などその戦う名目が明白なものならいざ知らず、大阪の陣という大きな勢力争いにおいて、ひとり信仰のために戦ったものがいたというのは、戦への眼差しを今まで以上に繊細なものに変えてくれます。本書はそんな価値のある小説です。
[著者略歴]
神本 康彦(かみもと・やすひこ)
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