我はレイテの華と散り行く──ある青年と銚子特攻隊員・上野少尉の物語

(著) 中津攸子

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作品詳細

[商品について]
―あの日私が会いに行かなかった將校は、すでに戦地へと発っていた―
昭和19年のある日、中学一年生の「私」は総武線の車内で一人の將校さんと出会う。飛行機が好きだった「私」は將校さんに熱意を認められ、飛行場へと招待されるが、その当日とある用事から「私」は彼との約束を破ってしまう。そして翌週、いよいよ將校さんへ会いに飛行場へ向かうと、彼はすでに特別特攻隊として基地を発ってしまっていたのだった…。それから約30年後、「私」はあるきっかけから、あの時会いに行けなかった上野少尉を求めて動き出す。ーー実話をもとに、ある少年と將校さんとの悲しくも運命的な出会いを綴った感動の物語。

[目次]
空への憧れ
あっ、將校さんだ
慰問袋
全校登校日
十一月十九日
松竹映画「乙女のいる基地」の公開
上野少尉をたずねて
寄せられる情報
上野少尉レイテ沖で散華
上野少尉の回向
千葉との縁
酒田へ
欄間の上の写真
別れ
【あと書き】
追記
《著者略歴》

[担当からのコメント]
人生には時に、言葉で説明のつかない偶然や運命というものが訪れます。この作品にも、人と人との縁が織りなす人生の奇跡が描かれています。国のために散ったある少尉と、彼に憧れと後悔の念を抱く一人の男性が紡いだ感動の物語を、ぜひゆっくりとご堪能ください。

[著者略歴]
中津攸子(なかつゆうこ)

東京都台東区浅草に生まれる・東京学芸大学卒・日本ペンクラブ会員・大衆文学研究会会員・俳人協会会員・竹早教員養成所講師・NHK文化講座講師
著書 『ジュニア版 市川の歴史』(市川よみうり新聞社)・『こんにちは中国』(崙書房)『葛飾を歩く』(NTT出版)・『インドネシア旅行記』(市川市メダン市姉妹都市協会)『万葉の悲歌』『かぐや姫と古代史の謎』『戦国武田女たち』『万葉集で読む古代争乱』『小説松尾芭蕉』『天平の望郷歌』(以上新人物往来社)他。

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