感性のスイッチを入れる――続・AI時代を禅で生きる
(著) 丸川雄浄
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――二百則の公案が収録された人間禅の公案集は、次のどれでしょうか。
1.碧巌録 2.従容録 3.瓦筌集
正解は、本書第3部「3:正しく・楽しく・仲よく 」をご覧ください。
『AI時代と禅』の正当続編が遂に刊行。前著で展開された、AI時代に「人間にしかできない仕事」は何かという問いと、この間に発生したコロナ禍による社会の変化を受け、本書ではそういった仕事で活躍できるような「人づくり」はいかなるものかを禅の思想を通じて考える。ありきたりなAI時代の仕事論に飽きた人、禅の思想に関心がある人、そして未来を考える手がかりが欲しい全ての人の指針となる1冊。
[目次]
はじめに
第1部 禅者のまなざし
「死」が軽い現代! 〜敬老の日にちなんで〜
ローマ教皇と人間禅 ローマ教皇フランシスコ
知的障害者施設ヤマユリ園植松被告の裁判結果について
テレワークと教育
コロナ休暇
秋の月と禅
第2部 現代における禅の意義
現代における禅の意義
自分らしさを出せ〜続AI時代と禅
人生の指針―HOW TOと禅
生と死を看切る―科学的見方と禅的見方から
座禅をする人をどうやって集めるか? に対する返事
思いやり
【座談会1】感性のスイッチを入れる
第3部 禅の修行
1 総論(禅の修行を俯瞰する)
2 人物育成の階梯
3 正しく・楽しく・仲よく
4 座禅
5 数息観
6 修行つれづれ
7 【座談会2】数息観を深め公案を味わう
後期数息観の現状と総括
(続)後期数息観の現状と総括
第4部 禅者の境涯
自利と利他—自立と連帯について
衆生本来仏なり
「今」とは? 「今」は不思議なものである
編集後記
著者略歴
[出版社からのコメント]
世にAIと仕事をテーマにした本は数多あります。それらはおよそ機能的な予測に基づいた内容であると思いますが、そうであるが故にその予測が外れた場合のことがどれだけ考えられているのかは疑問です。本書はそれらとは一線を画し、宗教的な観点に基づいたAI時代の「人づくり」がテーマに据えられているため、多少の予測のズレにも動じない、ぶれない未来設計を可能にしてくれます。
[著者略歴]
丸川 雄浄(葆光庵丸川春潭)
まるかわかつきよ(ほうこうあん・まるかわ・しゅんたん)
一九四〇年生まれ。大阪大学理学部化学科卒業。住友金属工業株式会社和歌山製鉄所入社、のちに同社総合技術研究所羽崎研究センター所長、同社技監。東北大学工学部工学博士。大阪大学特任教授歴任。日本鉄鋼協会理事歴任。北京科技大学客座教授。(中国)東北大学名誉教授。(中国)鋼鉄研究総院技術顧問。
一九五九年 耕雲庵立田英山老師に入門。
一九六〇年 「春潭」道号授与される。
一九九三年 庵号授与。
二〇〇五年 師家分上印可授与。人間禅師家。
二〇〇六年 人間禅第五世総裁。
二〇一九年 人間禅名誉総裁として現在に至る。
著書に「坐禅の効用」「人づくり 肚づくりと禅」(いずれも株式会社サンガ)「AI時代を禅で生きる」(株式会社22世紀アート)がある。
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