忘れられた日々 : 詩集
(著) 今川正樹
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―あなたの心の水面に、詩の言葉の風が吹く―
私の小さな歴史のなせる故なのか/幼きな日々/道端の石ころに落ちる陽の影を/じっとみつめていた/夏の終わりのカナカナの響きが/庭のうえに染み込んでいたのを覚えている/歴史の言葉は知らなかったが/落日はこの日私の身体に生まれた(「落日を私が好きなのは」より)
記憶の中の幻影を写しとるように詩人は四季を、時のながれを、世界をみつめて言葉に託す――第4詩集から17年、時を経て熟成された珠玉の詩が新たな感動を呼ぶ第5詩集。
[目次]
忘れられた日々
幼年時代
贈る言葉
夕映え
湖水
生命との語り
惚れることだ
あなたの風の祈り
不作
光のうた
春
春雷
生命
黄砂
黄砂の匂い
花
春の半島
春の希い
春が去る頃
夏
風
風について
雨の化身
水の音
初夏
八月の風景
静
蝉時雨
落日を私が好きなのは
秋
秋の訴え
秋の風
秋分の日
身近に付き合った灰皿に
秋の落とし物
さようなら
心
秋の終わり
冬
砂
十一月
霜月
時の移ろい
小さな物語
雪どけ
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
絵画を観るのとも音楽を聴くのとも異なる、言葉の連なりが喚起する世界は、詩という文学の大きな魅力のひとつと言っても良いのではないかと思いますが、本書に収められている作品は、そんな詩の魅力を存分に味わっていただけるものばかりです。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
今川正樹(いまがわ まさき)
1945年3月生まれ。
神戸大学医学部大学院医学研究科単位修得後退学。
医学博士。現在、今川クリニック(精神科)院長。
http://www.imagawa-clinic.com/
詩集
1. 喜望峰(1977年)
2. 水滴の幻想(1981年)
3. 脳の比喩(1986年)
4. 蜃気楼(1986年)
以上「今日の家」の会出版
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