心たがやす学校: 生徒とあゆんだ実践的教育論
(著) 阿部考伸
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教師とは、そして、教育とは何か……?
長年、教育の現場に携わってきた著者が語る、本当の教師・教育論——
「若造の時、私は教師一人でなんとかなるという傲慢な考えの持ち主だった。しかしそれはとんでもない間違いであった。教師とは生徒に教える者、生徒を導く者、とも考えていた。しかしそれも大きな間違いであった。生徒を変えてはじめて教師の仕事が成り立つのであって、ほとんどすべてを生徒から学んで成長していく仕事であった。」(本文より)
三十九年間、”丘の上の学校”であまたの生徒、教師、保護者を出迎え、そして見送ってきた著者が、自身の教師人生を振り返る。その中で「教師とは何か」そして「教育とは何か」の答えを模索し辿り着いたひとつの結論、それが本書である。
「『教師力』とは結局、『生徒を抱きしめる力』であると思う。」(本文より)
教育に携わる全ての方に捧げる、実践的教育論!!
【目次】
まえがき
丘の上の学校
先生もやめるの?
からまわりクラス
愚痴が空っぽに
外部につながって
大物校長を迎えて
学校のアイドル
われら生徒に目をむける教師
あたりまえのことを
わかるところから教える
初代普通科
くされみかん論
キャベツ消毒論
乗せて指導する
海外修学旅行
専攻科の設置
はえぬき校長
親をかえないと
女子生徒の入学
不登校生から学ぶ
二十七歳の卒業生
地理ちりバラバラ
普通の高校へ
ありがとうの卒業文集
吉村山形市長と私学
心のふるさと
高校に入らなくていいよ
校長として
新聞広告
卒業式
教師力
あとがき
【著者プロフィール】
阿部 考伸(あべ・たかのぶ)
学校法人明正学園顧問
昭和二十四年(一九四九)山形市に生まれる 一、四二五グラムの未熟児として
山形市立第五小学校、山形市立第一中学校を卒業 中学校では生徒会長をつとめる
山形県立山形南高等学校を卒業 三年間音楽部
昭和四十六年(一九七一)立正大学文学部地理学科を卒業
大学時代グリークラブを創部する 佐々木基之先生の音感教育を受ける
昭和四十六年(一九七一)蔵王工業高等学校に赴任する
その間担任は二回 生徒部長、教務部長、総務部長を歴任する
山形県私立学校教職員組合連合の委員長をつとめる
平成三年(一九九一)蔵王高等学校に校名変更
同時に教頭その間山形県私立高校教頭会会長をつとめる
平成十五年(二〇〇三)副校長に就任
平成十八年(二〇〇六)第十代校長に就任
平成二十二年(二〇一〇)退職する
主に在職中に、中学校やPTAを中心に、進路、子育て、生徒指導、教育経営等、一六〇回を越す講演を行う
幼い頃から放浪癖があり、国内は四十七都道府県すべてをまわる。海外は四十二カ国をまわる。
町内会、大学同窓会、高校同窓会、菩提寺などの役員を仰せつかり、また透析を受けながら海外旅行など、結構忙しい日々を送る。
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