幕末の近代国家・佐賀藩の歩み――国を開き国を守る、日本の近代化の源流を探る

(著) 三好章夫

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[商品について]
――1832年、高島秋帆がオランダから輸入したオランダ語で「小銃」を意味する銃の名称は、次のどれでしょうか。
1.シャスポー銃、2.ゲーベル銃、3.マスケット銃
燧石を着火装置に用いているほかは、火縄銃との違いはなかったそうです。正解は、本書「[参考] 幕末期の小銃」をご覧ください。

およそ170年前、幕藩体制が行き詰まり、西欧列強の脅威が現実となりつつあった幕末動乱の時代、佐賀藩は尊皇攘夷の観念論を振りかざす薩摩、長州とは距離を置き、いち早く開国海防論の流れを読み取り人材の発掘と科学技術の獲得に精力を注いだ。藩主・鍋島直正は強烈なリーダシップで富国強兵政策を進め、佐賀藩を名実ともに最強の軍事力を有する西国雄藩の一つに育て上げた。その人材と近代化した工業技術力は、後に明治維新へと受け継がれ日本の産業の礎を築いた。本書では、佐賀藩が鍋島直正の開化政策のもと、どのように近代化に挑んでいったのか、幕末期に焦点を当てその足跡をたどって行く。

[目次]
1.はじめに
2.外国船の来航
3.海外の造船事情
4.わが国における西洋型船舶の建造状況
5.海外派遣使節団と留学生
6.佐賀藩と鍋島直正
7.佐賀藩三重津海軍所
8.長崎海軍伝習所
9.幕府海軍の終焉
10.おわりに
[参考]
[1]フェートン号事件
[2]プチャーチンと「ヘダ号」
[3]反射炉
[4]徳丸ヶ原
[5]幕末期の小銃
[6]戊辰戦争
[7]オランダ風説書
[8]教育機関
[9]下関戦争と4ヶ国連合艦隊砲撃事件時における砲台配置
[10]鉄砲伝来
[11]横須賀造船所
[参考文献] 

[出版社からのコメント]
社会全体が大きな変革を迫られている今ほど、私たちにとって歴史から学ぶ必要がある時はないかも知れません。本書の中で語られる佐賀藩の歴史から、多くの方が国のあり方や生き方を考えるヒントを得ていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
三好章夫(みよし・まさお 佐賀、1939生まれ)

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