市場と文化・芸術を巡る物語 文化経済学講義:芸術性と市場性の相剋

(著) 塩田眞典

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[商品について]

――正統派オペラ、真面目なオペラを意味する言葉は次のうちどれ。

1.グランド・オペラ 2.オペラ・セリア 3.オペラ・ブッファ

正解は本書「文化経済学講義Ⅷ 王侯貴族とオペラ」をご覧ください。

文化・芸術と市場経済が出会ったとき、果たしてそこでは何が起こるのだろうか。市民の文化的生活の洗練化と芸術の堕落という結末が想定できるとしても、経済は本当に芸術を貶めることに繋がるのだろうか――この文化経済学の基本的で重要な問いをテーマに、経済学の基本的な考え方を振り返りながら、バロック期を起点にオペラ・バレエなどの芸術と経済が相補的な関係にあった歴史を辿る、文化経済学の魅力が詰まった講義録。



[目次]

はじめに

文化経済学講義録partI

文化経済学講義1 「バロック」という概念に関する予備的考察

文化経済学講義2 文化経済学の基本テーマと基本概念

文化経済学講義3 文化経済学のための市場理論と企業者論

文化経済学講義4 エジソンのフォノグラフと市場経済

文化経済学講義5 エジソンのフォノグラフと市場経済(2)

文化経済学講義録partⅡ

文化経済学講義6 ルイ・ヴェロンの「パリ・オペラ座」改革とその顛末 その概要

文化経済学講義7 オペラの誕生についての考察

文化経済学講義8 王侯貴族とオペラ

文化経済学講義9 市民社会とオペラ

文化経済学講義10 ルイ・ヴェロンの経営戦略

文化経済学講義録partⅢ

文化経済学講義11 オペラ《カルメン》の考察(1)

文化経済学講義12 オペラ《カルメン》の考察(2)

文化経済学講義13 文化企業者S.ディアギレフの仕事(1)ディアギレフのバレエ・リュスとは? その紹介、文化的インパクトについて

文化経済学講義14 文化企業者ディアギレフの仕事(2)具体的内容の紹介

文化経済学講義15 文化企業者ディアギレフの仕事(3)



[担当からのコメント]

アートか商業主義かといったことは、私たちの身の回りでも身近に聞く話だったりします。音楽や絵画などの表現活動には、程度の差はあれ皆そうした要素を持っているだろうと思いますが、そうしたことを経済学という基盤のうえで考察・研究している本書は、文化とな何かを考えるうえでもとても興味深い内容になっています。ぜひ手に取ってご覧ください。



[著者紹介]

塩田眞典(しおた・まさのり)

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