小説 金印 第一巻 輪国(倭国)の大乱始まる【改訂版】

(著) 高田陽峰

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作品詳細

[商品について]
―地名が明かす真実、そこから古代日本の壮大なドラマが浮かび上がる―
炎を見つめていた海彦が下働きの老人に「密かに埋めよ」と手渡した包み、その中には亀と蛇を象った把手を持ち「漢委奴国王」と刻まれた、あの金印が入っていた――北九州最強の国「名国」の王・海彦、海彦の跡を継ぎ名の王となった海彦の弟・河彦、海彦の命で九州各地で闘いやがて姉の日向姫と対立した長男・須佐、海彦の長女で海彦が築いた日向国の女王として国を守る日向姫など、古代日本の九州・四国・中国地方を舞台に、輪国(倭国)大乱という時代を生きた人々の姿を、『記紀』や遺跡、地名などを手がかりに「邪馬台国」へと至る壮大な歴史と共に浮かび上がらせた大河小説第1弾。

[目次]
序 文
登場人物
第一章 海(うみ) 名(な)
一、名ヶ川(那珂川)の戦
二、下の砦の退却戦
三、上の砦の撤退戦
四、背振山
五、能古島(のこじま)
六、鹿ノ島(志賀ノ島)
七、夜航
八、楽浪滅亡と難民流入
九、神集島(かしわじま)
十、伊都と名(那)の戦(決戦前)
十一、宗像(むなかた)
十二、玄界灘
十三、海の山門(やまと)(関門海峡)
十四、内海(うちうみ)
十五、名ノ津と志賀(鹿)ノ島
十六、金印その後
十七、姫島【ひめじま】
十八、速吸(はやすい)の瀬戸
十九、大島
二十、米水津(よのうづ)
二十一、入津(いりつ)
二十二、中津(なかつ)
二十三、祭忌(さいき)空間
二十四、名護屋湾
二十五、遠見山(とおみやま)と島浦島(しまうらじま)
二十六、粟生(あわう)
二十七、耳族
二十八、鹿(しか)ノ瀬(せ)
二十九、伊潟(いがた)
三十、日向征服
三十一、高天原
第二章 伊都の戦略と海名(うみな)の躍進
三十二、馬
三十三、芦屋(一)
三十四、高千穂峡
三十五、都井(伊)岬
三十六、串間(くしま)
三十七、高千穂の峰
三十八、大隅侵攻
三十九、薩摩侵攻
四十、佐賀名(一)
第三章 伊都の二王子 東へ
四十一、讃岐(沢貫)
四十二、芦屋(二)
四十三、富雄(とみお)族
四十四、御手洗(みたらい)
四十五、葛木族(一)
第四章 須佐(一)
四十六、馬毛島(まげじま)
四十七、海女見(あまみ)(奄美)大島
四十八、沖縄(沖(おき)の縄張(なわは)り)
四十九、尖閣諸島
五十、日向の暗闘(一)
五十一、日向の暗闘(二)
第五章 糸彦の山門(大和)侵攻
五十二、山門葛木(大和葛城)攻略
五十三、山門姫
第六章 須佐(二)
五十四、宿毛(すくも)
五十五、須崎(すさき)
五十六、仁淀川
五十七、奈半利(なはり)川
五十八、馬路(うまみち)
五十九、海部(かいふ)(貝部(かいべ))
六十、吉野川の戦
六十一、津田砦の戦
六十二、橘湾(たちばなわん)
六十三、海名その後
六十四、阿波その後
伊都王・名王家 家系図
著者プロフィール

[担当からのコメント]
本書は古代史をめぐる壮大な物語としてお楽しみいただけるだけでなく、地名の語源や地理的な考察によって、歴史の闇の中からそこにあったであろう風景を描き出して歴史の謎に迫る作品としても楽しんでいただける内容になっています。古代史ファンの方はもちろん、あまり馴染みのない方にも、ぜひ本書を手に取っていただければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
高田 陽峰(たかだ ようほう)

本名、折野英夫。
1946年、徳島県徳島市生まれ。
現在は奈良県在住。

著書:『危機感じから始まる危機管理術』(新風舎、2007年)

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