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小説 穴あきキャベツにさよなら──減農薬栽培による野菜作りをすすめる男の物語

(著) 前田泰紀

作品詳細

［商品について］
―農薬を使ったほうが安全？―
かつて小さな種苗店に勤め、農薬の販売などもしていた一郎はある日、孫の俊介と直売所へキャベツを買いに行く。無農薬だが虫に食われて穴の開いたキャベツと、農薬を使っているために虫食いがなくきれいなキャベツ。2つのキャベツを前にした俊介は母親から聞いた情報を頼りに「無農薬の方が安全さ」と言い張る。そんな孫に対して一郎は、無農薬野菜にもある特定の毒素が潜んでいること、そして最近の農薬は昔のものに比べ安全であることなどを語るのだった。ーー小学校の保護者や地域の農家など、「農薬は危険だ」という先入観を抱いた人々に対し、一郎は「減農薬栽培」のすすめを語る。野菜に関する豊富な知識を持つ一郎の持論を通して、農薬への広い理解を提供するフィクション小説。

［担当からのコメント］
主人公の一郎は物語の中で、農薬を正しく利用することで安全できれいな野菜が作れることを丁寧に解説します。家庭菜園なども含め、普段から野菜の栽培に携わっている方はもちろん、わが子に安全な野菜を食べてほしいと願う親御さんなどにもおすすめの小説です。

［著者略歴］
前田泰紀
一九五〇年名古屋市に生まれる。種苗会社でキュウリの育種などを行い、品種の普及や野菜の栽培指導を行った。著書には「お庭で菜園、やってみた」、「野菜作りのプロのキホン」など多数。