小学生からのスポーツ教育ー成長の「黄金期」に求められる心構えと指導技術

(著) 伊藤護朗

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作品詳細

[商品について]
―勝てばいい、強ければいいという考えは、もう通用しない―
小学生時代は、子どもにとって運動能力を発達させるうえで大切な「黄金時代」(ゴールデンエイジ)と呼ばれています。この時期に適切な指導を行うことは、子どもの運動能力や社会性、コミュニケーション能力の発達を促す意味でも重要です。その一方で、精神的にも身体的にも未熟な子どもを指導するには、ある程度身体ができあがっている高校生や成熟した大人とは異なる考え方・やり方が必要となります。本書では、監督として甲子園や選手権に出場経験があり、これまで野球をはじめ地域のアマチュアスポーツ発展に尽力してきた著者が、子どものやる気を高め才能を伸ばすためにはどうすればよいのかについて、自身の経験をもとに分かりやすく解説していきます。スポーツ指導者はもちろん、子育て中の方にも参考にしていただける一書です。

[目次]
〈はじめに〉
第Ⅰ章 スポーツ活動がもたらすもの
(1) スポーツの賢脳効果
(2) 経験値を高め、逞しく
(3) 勝負の心、動じない心
(4) 一専多能とチームカラー
(5) 健康体の土台作り
(6) 「自己肯定感」を高める場に
(7) 似て非なる言葉
(8) 社会生活を擬似体験
第Ⅱ章 やる気を高める指導
(9) 指導者の「言葉かけ」
(10) 運動練習の「転移」 ~他の種目も経験させよう~
(11) やる気を高めるには
(12) 子どものメンタルトレーニング
(13) 意識のコントロール
(14) 不思議な「フロー」の力
(15) イメージの威力
(16) 状況に応じた注意の仕方を
(17) カウンセリングの3つのキーワード
(18) そのうち(今に)できるようになるよ!…
(19) やる気のスイッチをONに
(20) 子どものスポーツ指導必須要件
第Ⅲ章 持てる力を発揮させるために
(21) 「気持ちの切り替え」を素早く
(22) 長所に着目を
(23) 是は是、非は非で
(24) 習慣は第二の才能
(25) 「身なり」で気持ちが変わる
(26) 負けにも失敗にも意味がある
(27) 緊張時には細くゆっくり息を吐く
(28) 動作法とは
(29) チームルーティーンで平常心を
(30) 怒らないスポーツ指導
(31) 試合では不満大敵
(32) 教え過ぎることなく
第Ⅳ章 技能を高める指導
(33) リーダーシップをいかに
(34) 映像機器の活用
(35) 強いチームの指導者に共通すること
(36) 指導日記(記録)の効用
(37) 忘却は練習終了直後に最も著しく進行
(38) 大きな声は大きな能力の一つ
(39) プレーの量が質を高める
(40) 個人ノック  ―時には厳しい練習も―
(41) 目標設定を達成可能な110%に
(42) チャンスには執念を燃やす
第Ⅴ章 コンディショニングと安全指導
(43) 発育段階に応じた鍛錬を
(44) チームづくりの要件
(45) 世代間連鎖は師弟関係でも
(46) 信頼関係は厳しい指導の中でも
(47) スランプの原因
(48) スランプからの脱出
(49) 準備運動と整理運動を入念に
(50) スポーツの事故防止
結びに
著者プロフィール

[担当からのコメント]
本書を読んでいると、勝利を第一とするプロと比べてアマチュアスポーツはいかにあるべきなのかを改めて考えさせられます。スポーツを通じて自分の子どもや教え子に学んでほしいことは何か、それを知るためのヒントとしてご活用いただければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
伊藤護朗
1946年秋田市で生まれる。1973年3月秋田大学教育専攻科修了。秋田経済大学附属高校(現明桜高校)教諭、秋田経済法科大学(現ノースアジア大学)助手、専任講師、助教授を経て、1996年4月教授に就任。学生部長・法学部長などを兼任。2013年4月よりノースアジア大学名誉教授。著書・論文・学会発表など研究業績多数。
秋田経法大附属高校野球部長・監督両時代合わせて甲子園3回出場。秋田経法大野球部監督として、全日本大学野球選手権大会(神宮)2回出場。秋田県アマチュア野球連盟会長、秋田県野球協会会長を歴任。現在、秋田県野球協会名誉会長、秋田県レクリエーション協会副会長、秋田市スポーツ協会名誉会長など。
〈主な受章〉
・2010年3月 秋田県スポーツ功労章
・2012年1月 秋田県野球協会功労賞
・2013年10月 日本レクリエーション協会運動普及振興功労表彰
・2019年10月 文部科学大臣「生涯スポーツ功労者」表彰
・2021年11月 叙勲「瑞宝小綬章」

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