学ばない、知なし家族の物語〜がんばろう 日本!
(著) 薄井宏彬
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―あなたの近所にも、「北川家」はいるかもしれない―
仕事に対する気力がなく、コンビニ店員のパートに甘んじている北川健司は、学生時代の同級生、恵梨香といわゆる「できちゃった婚」を果たす。夜の仕事で一家の生活費を稼ぐ一方、家にいないことが多く気性の荒い母と、常識や知恵がなく十分な稼ぎも得られない、かといって育児もままならない父。そしてそんな両親のもとに生まれた息子の洋。この北川家に襲いかかる課題やトラブルを見ていくと、日本社会の抱える問題点が次々と明らかになる。ーー市井に生きる一家の日常を通して、現代日本の政治的な課題を浮き彫りにした挑戦的な小説。
[目次]
はじめに
第1章 すべて私のおかげ
第2章 虐待からいじめに
第3章 拾ってきた犬
第4章 魅力ある街づくり
第5章 近所のもめごと
第6章 木のない家
第7章 みんなで節電しょう
第8章 助け合う隣組
第9章 子供をだめにする子育て
第10章 夏休みはなくしてほしい
第11章 地域の子供はみんなで育てる
第12章 学費なしで、遊んで暮らす
第13章 両親の離婚
第14章 馬鹿な子供ほど可愛い
第15章 楽な就活
第16章 社員の躾
第17章 安らぎの場所
第18章 親父に愛人がいた
第19章 どうする親の遺産相続
第20章 路上生活
終わりに
著者略歴
[担当からのコメント]
親からの十分な教育を受けなかったために、大人になる過程で多くの苦労を背負うことになる息子・洋の様子などを描いた本作を読むと、お金を配るだけの表層的な子育て支援では十分でないことを痛感します。みんなが幸せに暮らせる社会とはどんな社会なのか、そのことを考える上で多くのヒントをくれる1冊です。
[著者略歴]
薄井 宏彬(うすい・ひろあき)
大阪市生まれ。大阪外国語大学(現大阪大学)(ドイツ経営学専攻)を卒業し、伊藤忠商事入社。入社後、海外研修生として、ドイツのケルン大学留学(ドイツ経済論専攻)。ドイツ、スイス駐在などを経て、2001年11月IT Corporation創立、2002年4月創業。
現在、会社経営のかたわら、エッセイストとして、会社/社員研修、学校/図書館/全国自治体、文化センター/カルチャーセンターなどでセミナーや講演活動中。
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