太極円通図から理解する般若心経と理趣経:究極の健康への道標
(著) 田中実
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西洋で発展してきた現代医学は、客観的で最も優れた医学として認知されている。しかし科学至上主義のもと、医学から宗教や思想を分離してしまえば、毉療本来の姿が失われ、その力を享受することができない。本書は、毉療という視点から般若心経と理趣経を読み解き、全ての人が健康で安らかな生活を送るための方法を解説した書物である。 東洋医学では語られない真の毉療を知ることができる一書。
[目次]
はじめに 仏説摩訶般若波羅蜜多心経(原文)
第1章 般若心経の解説Ⅰ 絵図・太極円通図篇
第1節 般若心経の構成
Ⅰ、般若心経奉讃文(はんにゃしんぎょうほうさんもん)
Ⅱ、仏説摩訶般若波羅蜜多心経
1、空観の部 2、呪文(マントラ)の部
第2節 般若心経の解釈
Ⅰ、般若心経奉讃文
1、一切の経より選び出だされたる御経 2、家の為人の為には祈祷の御経(神仏の親心を読み取る)
3、仏教経典なのに、なぜ「神前にては」なのか 4、神通力は本当にあるのか
Ⅱ、仏説摩訶般若波羅蜜多心経
1、空観の部 2、呪文の部
第2章 般若心経の解説
Ⅱ 天人相応太極円通図・太極図説・方円図・方円相関篇
第1節 天人相応太極円通図
Ⅰ、「太極円通図(アナログ)+言語(デジタル)」で円通毉療のエッセンスを示す
1、生命の本質を表す 2、君火と相火 3、精・氣・神の関係と精神
Ⅱ、区分けはあっても元は一つ
1、四つの区分け(色)も円通して一つのもの(空)
2、二つの区分け(色)も円通して一つのもの(空)
3、観自在で心・体が円通する
Ⅲ、霊は元より中心帰一の回転コマ運動で円通している
1、“玉し霊”と“Spin-rit”
2、国生み神話に由来する中心帰一の回転コマ運動ー揺らぎと歳差運動ー
3、霊・心・体の関係
Ⅴ、修身斉家治国平天下
Ⅵ、病とは何か
1、陰陽のアンバランスで円滑に円通できない状態
2、病とは適応・氣づき・学びであり症状は療法である
3、万病相火一元論
4、苦とは適応・氣づき・学び・療法である
5、地獄大菩薩
Ⅶ、自然治癒力とは何か
第2節 太極図説
Ⅰ、太極図説のオリジナルとバージョン
Ⅱ、色不異空 空不異色・色即是空 空即是色の例
1、地球の場合
Ⅲ、太極図説と老子・道徳経
2、人の発生学
3、動植物
第3節 方円図
Ⅰ、方円図
1、天円地方図
2、源光庵の方円の窓
3、方円の土俵と神事としての相撲
4、天津神・国津神と方円
5、最澄が空海に借覧を申しでた方円図
6、ダ・ヴィンチのウィトルウィウス的人体図
Ⅱ、なぜ、アスクレピオスの杖が毉療のシンボルなのか
1、アスクレピオスの杖の構図
2、アダムとイヴの物語との対比
Ⅲ、なぜ、法華経は妙法“蓮華”経なのか
Ⅳ、三種の神器
1、三種の神器の意味
2、三種の神器の意義
第4節 方円の相関
Ⅰ、人類皆一つ・自他内外一如で誰もが我即宇宙・神で天上天下唯我独尊
Ⅱ、役割分担と成長の個人差
Ⅲ、万物は皆一つ
Ⅳ、天動説も正しい!?
第3章 般若心経の解説Ⅲ 詩・和讃・経典・礼拝文・八正念篇
第1節 はるかなる日々に
第2節 坐禪和讃
第3節 現世利益和讃
第4節 仏様の言葉
第5節 観音経
Ⅰ、原文
1、観音の功徳(御利益) 2 、 念彼観音力 彼の観音力を念じる の行
3、観音行の勧め 4 、 観世音菩薩品 を聞いて
Ⅱ、訓読文
1、観音の功徳(御利益) 2、念彼観音力(彼の観音力を念じる)の行
3、観音行の勧め 4、観世音菩薩品を聞いて
Ⅲ、現代語訳
1、観音の功徳(御利益) 2 、 念彼観音力 彼の観音力を念じる の行
3、観音行の勧め4 、 観世音菩薩品 を聞いて
Ⅳ、解説
1、観音の功徳(御利益) 2、念彼観音力(彼の観音力を念じる)の行
3、観音行の勧め 4、観世音菩薩品を聞いて
第6節 延命十句観音経
Ⅰ、原文 Ⅱ、意訳 Ⅲ、解説
第7節 礼拝文
Ⅰ、原文 Ⅱ、解説
第8節 八正念
Ⅰ、原文 Ⅱ、解説
第4章 般若心経の解説Ⅳ 和歌・謠・和洋ポップス・讃美歌篇
第1節 和歌
Ⅰ、九条武子 Ⅱ、法然 Ⅲ、五井昌久
第2節 謠 越中おわら節(富山県民謡)
第3節 和洋ポップス
Ⅰ、時代(Time goes around) 作詞・作曲・歌 中島みゆき Ⅱ、糸 作詞・作曲・歌 中島みゆき
Ⅲ、やさしさに包まれたなら 作詞・作曲・歌 ユーミン Ⅳ、Let It Be
第4節 讃美歌
第5章 医史学を踏まえた医療哲学(宗教を含む)と毉療の温故創新
Ⅰ、医療哲学の未確立 Ⅱ、医史学における医療哲学
Ⅲ、哲学の貧困の普遍性 Ⅳ、哲学の貧困の理由と対策
1、科学とは何か 2、宗教とは何か
3、哲学とは何か 4、科学、宗教、哲学の相互関係と対策
Ⅴ、医療哲学のこれまで
1、科学が未発達で医療哲学が重視された時代
2、科学が発達し医療哲学と共存した時代
3、科学偏重で医療哲学が軽視された時代
Ⅵ、医史学を踏まえた医療哲学(宗教を含む)と毉療の温故創新
1 、 天人相応太極円通図の解説 2、三焦と心包の謎解きと活用
Ⅶ、まとめ
第6章 心包・三焦と祈り・祭祀の関係の医学的解明
第1節 祈り・祭祀への医(毉)学的アプローチ
Ⅰ、祈り・祭祀の作法は中心帰一
1、神仏や祖先に向かう中心帰一 2、前傾瞑目合掌で中心帰一
3、生命本来の姿への回帰 4、前傾瞑目合掌=胎児の姿=勾玉の形=生命の象徴
Ⅱ、祈り・祭祀そして宗教は本能である
1、宗教とは何か 2、祈り・祭祀そして宗教を本能とする意義
Ⅲ、祈り・祭祀と心包・三焦の関係
1、心包・三焦とは何か 2、祈り・祭祀と心包・三焦の関係
3、リストカットの謎解き 4、『難経・六十六難』十二原之表と心包・三焦
5、十二原之表と胎児の対比
第2節 心包・三焦の再認識と天人合一
Ⅰ、心包・三焦の働き
Ⅱ、心包・三焦の再認識の今日的意義
1、天人合一を旨とする東洋毉学の温故創新 2、医療から毉療、医師から毉師へ
第7章 物質と心の生成原理と理趣経(般若波羅蜜多理趣品)
第1節 物質と心の生成原理
Ⅰ、太極円通図の中心帰一の回転コマ運動と波動
1、物質篇 2、心篇 3、お尻の表情と顔の表情
Ⅱ、物質と心の本質は粒子・波動・性・愛である
1、神聖なる性と愛 2、粒子・波動・性・愛は宇宙大自然の万物万象(広義の生命)の土台
3、人間は万物万象と交流・対話ができる 4、リビドー的概念は漢字の世界では既に提示されていた
5、昇華と理趣経のこころ 6、精・氣・神の関係と認知症の予防
7、精神の意味 8、般若心経と理趣経をペアで学んで万病予防
第2節 神聖なる性の具現
Ⅰ、神社
Ⅱ、寺・寺院
1、日本 2、外国
Ⅲ、性の神聖さの医学的表現
1、仙骨 2、腰と腎 3、肛門
第3節 引(惹)かれる愛と離す愛そして大愛
Ⅰ、宇宙に観る愛の姿
1、天体の自転と公転 2、引(惹)かれる愛と離す愛そして大愛
Ⅱ、人間に観る欲と愛そして大欲と大愛
第4節 宗教(神道・仏教・キリスト教)における性の肯定
Ⅰ、古事記・理趣経・聖書・タオ Ⅱ、親鸞の夢告 Ⅲ、維摩居士について
第5節 理趣経
Ⅰ、理趣経の概略
Ⅱ、十住心論との関係
第6節 性教育に望まれること
おわりに
[出版社からのコメント]
最近になって耳にする機会が多くなったQOLという言葉は、西洋医学が突き進む先にある世界が、私たちにとって望ましくない姿をしているという問題意識のひとつの表れであると感じます。人を体の部位で捉え、高度に細分化された現代医学の前では、私たちは「人」ではなく単なる「臓器の塊」に過ぎません。健康は自分の力で維持するという命にとっては当たり前のことをもう一度見直すために、ぜひ多くの方に本書をお読みいただければ嬉しく思います。
[著者略歴]
田中 実 (たなか・みのる)
1950年、京都市生まれ。1998年、六角田中医院開業。
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