天地の間で:右脳で読む感覚系小説集
(著) 坂牧志郎
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[商品について]
―世界は四角四面のようでいて、実は丸くてフシギなものなのです―
口をパックリと開けた猛々しいワニがトレードマークのスーパーマーケット「アリゲーター」は、機械化への投資を渋り続ける経営陣のお陰なのか、今どき珍しいアナログで人情味ある店として近郊では慕われています。クリスマスイブの今夜も、閉店間近になってケーキとローストチキンの半額セールが始まるとあっという間に人だかりができました。そんな中でケーキを買いにきていたお客さんの娘が飾られていたサンタクロース人形を倒して壊してしまうと、店は何やら奇妙な空気に包まれていき──聖夜のスーパーマーケットを舞台に、訳ありの親子、店員、お客さんに銀行にと次から次へと人々を巻き込んで展開するサンタ人形事件の顛末を描いた『天地の間で』をはじめ、不完全でも何処か憎めない人間といういきものをユーモアと優しさを込めて描いた8つの物語。
[目次]
天地の間で
『晴れやかな午後』
『サザナミ』
『閃 光』
『峠』
『食べ物王国の仲間たち』
『おかしくなった時間』
『ある惑星』
著者略歴
[担当からのコメント]
私たちが日ごろ目にするありふれた場面の中にも、きっと気づかない物語があるんだろうなと本書を読んでいるとつい想像してしまいます。不思議な読後感でちょっとクセになる作品たち、個人的には『晴れやかな午後』がお薦めです。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
坂牧志郎(さかまき・しろう)
1965年生まれ 福岡市出身
病気を始まりとする人生のトラブルをきっかけにして、リラックスについて独自に研究。その内容を本書にまとめる。
インスタグラムで屋久杉の造形作品などを配信。
(アカウント名.悠久の氣)
モツ鍋を自分で作る、自称リラックス研究家。
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