大國主大神の神話と真実──理系視点と考古学的発見から解き明かす出雲神話

(著) 宮﨑照雄

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作品詳細

ー古代出雲の謎と大國主大神の壮大な物語に迫るー
本書は「記紀神話は日本の古代史を物語る」という信念と理系の視点を持つ著者が、日本神話に登場する神、大國主大神の波乱万丈の生涯に迫った一書である。著者は、大國主大神がどのようにしてその人生を歩み、神話と現実の間でどのような役割を果たしたのか、詳細な文献調査に加え、出雲の銅剣や銅鐸などの考古学的発見を通じて、その真実に迫る。古代出雲と日本の歴史に新たな光を当てる本書は、日本という国家の起源に関心を示す読者にとって欠かせない作品となっている。

[目次]
緒言
はじめに
第一章 大穴牟遅神(おおなむぢのかみ)(若き大國主命)の登場
第二章 若き大國主命(大穴牟遅神(おおなむぢのかみ))の活躍
第三章 出雲国の大國主命の御子たち
第四章 大國主命の国造り
第五章 大國主命は出雲王朝を建てたのか?《神在月の謎を解く》
第六章 大國主命の国譲り
第七章 大國主命の国譲りの後始末《大國主大神の霊代と墓所》
第八章 大國主命の国譲りの後始末《『出雲国造神賀詞』》
第九章 大國主命の国譲りの後始末《神庭荒神谷の銅剣埋納の謎を解く》
第十章 大國主命の国譲りの後始末《卑弥呼の銅鐸》
第十一章 大國主命の国譲りの後始末《出雲を逃れた人々》
第十二章 大國主命の国譲りの後始末《井沢元彦氏の大國主大神考》
第十三章 大國主命の国譲りの後始末《梅原猛著『葬られた王朝 古代出雲の謎を解く』を考える》
おわりに
後記
参考文献
著者略歴

[担当からのコメント]
大國主大神の物語は、単なる過去の物語ではありません。それは、私たちがどこから来て、どこへ向かうのかを考えるための手がかりを与えてくれるものです。本書を通じて、古代日本の壮大な物語に触れ、大國主大神の生涯を追体験してみてください。きっと、あなたの歴史に対する探求心を満たしてくれるはずです。

[著者略歴]
宮﨑 照雄(みやざき てるお)
1949年 三重県生まれ
東京大学大学院農学系水産学修士課程修了  農学博士(東京大学)
三重大学名誉教授
三重県立大学水産学部、三重大学水産学部、三重大学生物資源学部にて、魚の病気を40年間、教育・研究してきた
学術論文・著書(和文・英文)多数

古代史著書
停年退職を機に、若い頃から興味を抱いていた「日本とは?」「日本人とは?」を探求するべく、日本の古代史を温ねることにして、『古事記』、『日本書紀』、『先代旧事本紀』などの古史書を熟読した。その成果をまとめた論文「神武は鯨を見たか? ― 神武東征と神武歌謡を考える」は、平成27年「邪馬台国全国大会in福岡」における論文募集において最優秀賞を受賞した。
『三角縁神獣鏡が映す大和王権』梓書院 2010年
『日向国の神々の神蹟巡礼』スピリチュアルひむか観光協議会刊 2017年
『理系学者が読み解く『魏志』倭人伝倭人伝 女王卑弥呼が都した邪馬台国に到る』三重大学出版会 2019年
『理系学者が読み解く記紀神話 記紀神話は日本の古代史を物語る』幻冬舎 2022年
『邪馬台国最終定理』――理系学者が読み解く『魏志』倭人伝と邪馬台国の所在地 22世紀アート 2023年
『日向の国の神々の聖蹟巡礼』―― 記紀神話は日本の古代史を物語る 22世紀アート 2023年

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