塩飽・櫃石島の歴史と民俗
(著) 濱本敏広
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―天下統一を目指した武将も重要視した自治の島―
瀬戸内海の中部に位置する香川県と岡山県の間に点在する島しょ部である塩飽、そしてその塩飽の北東端に位置する櫃石島には、縄文・弥生時代の土器が出土するなど、古くから人々が生活し、歴史を刻んできた。しかし瀬戸大橋が渡った櫃石島では、島に伝わる歴史や風習が時代とともに人々の記憶から薄れ、継承されてきた儀式や伝統も簡略化や廃止によってその姿が消えようとしている。本書は、その失われつつある塩飽・櫃石島の歴史と民俗について、「櫃石ももて祭」や石仏信仰、巨石伝説などを中心に、資料を渉猟し、現地を訪ね歩きながら調査した結果をまとめたものである。豊富な写真と史料を掲載し、地域の歴史と文化を知るうえで示唆に富む内容となっている。
[目次]
1. 塩飽櫃石島とは
① はじめに
② 備前に属した時代
③ 塩飽
④ 塩飽解体から与島村
⑤ 坂出市に合併
2. 櫃石ももて祭について
3. 石仏信仰について
① 四国八十八ヶ所
② 西国三十三観音
4. 巨石と伝説
5. 岡田善治について
6. 櫃石島の歌について
7. 櫃石島の塩飽大工
8. 古文書
9. その他
10. 近隣の島
① 与島
② 岩黒島
資料提供者・参考文献・伝承
あとがき
[出版社からのコメント]
洋の東西を問わず、島には古い形を留める文化や伝統が残っている例が少なくありませんが、その意味では本書で取り扱われている塩飽諸島も日本のかつての姿を知るための貴重な伝統や文化が残されているのではないかと思います。本書を通じて、多くの方に失われつつある日本の姿を感じていただければ嬉しく思います。
[著者プロフィール]
濱本 敏広(はまもと・としひろ)
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