四季の草花 よもやま話:病院待合室の雑記帳

(著) 竹田寛

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作品詳細

[商品について]
―たまには花のはなしでも―
春の野にトトロのようなずんぐりむっくりした愛らしい姿を見せるヒメオドリコソウ、英語では「夜の女王」と呼ばれる一夜限りの常緑多肉植物で暑い夏の夜に涼しげに咲く月下美人、そのひっそりした佇まいから日本古来の在来種かと思いきやメキシコ原産で米軍が持ち込んだというヤナギバルイラソウ、球根が中国から海流に乗って流れ着いて広まったという説に歴史のロマンを感じる冬の花スイセンーー病院のウェブサイトで四季折々の花々をテーマに文学・音楽・歴史とさまざまに思いを馳せながら綴ったブログに、同時期に日本を席巻していた新型コロナ感染症の記事をまとめ「新型コロナ感染顛末記」として巻末に付したエッセイ集。

[目次]
はじめに
令和2年(2020年)
4月:姫踊子草(ひめおどりこそう)―となりのトトロ、トトロのとなり、みんなトトロ―
5月:つつじ(躑躅)―三度目の正直、「つつじ」はちっとも悪くないのですが…―
6月:水田(みずた)―水面(みなも)に映える青い空、白い雲、緑の山、はるか遠くに過ぎ去った夏の日―
7月:栗の花―匂いは強烈ですが、恰幅のよい穏やかなおじさんです―
8月:月下美人―葉から葉も出る、花も咲く、メキシコ娘の真夏の夜の夢―
9月:夏の白ゆり―夏の終わり、移ろいゆく光の中で…―
10月:柳葉ルイラ草―もの静かな青紫の花、いつのまにか不思議の世界へ…―
11月:くっつき虫―とげ玉、まゆ玉、ぬすびと足、晩秋の野に潜むやっかい者―
12月:モミジバフウ(紅葉葉楓)―楓を「かえで」と読むのは、いにしえ人の「おおまかな」心―

令和3年(2021年)
1月:日本水仙―遠い国から 波に揺られてやって来た 水辺の妖精―
2月:なずな(ぺんぺん草)―早春の野を彩る 名も無い花たち その一瞬の輝き―
3月:土筆―つくづくし遠い昔の人のよう―
4月:からし菜(西洋からし菜)―菜の花畑の向こうには、ウルトラマンが立っています―
5月:白つめくさ―つめくさの灯りをたどって行けば、ポラーノ広場の夏祭り―
6月:麦畑―里山の夏の異次元世界、風、光、ざわめき―
7月:サフランモドキ―私のほんとうの名前を教えてください…その1―
8月:夏水仙―私のほんとうの名前を教えてください…その2―
9月:百日紅(さるすべり)―せみなくやつくづく赤い風車(一茶)―
10月:犬たで(イヌタデ)―犬も好きな赤まんまと思っていましたが…!?―
11月:桜たで―華麗に弾む旋律は、遠き日のピアノ・コンチェルト―
12月:晩秋―弱まりゆく光に黒い影、傾いた陽光の演出する里山風景―

新型コロナ感染顛末記
著者略歴

[担当からのコメント]
お見舞いに花を持っていくのは色々と理由はあるのでしょうが、きっと花を見ると心が安らぐということもあるのだろうと思います。忙しない日常にちょっとひと息、そんな気分で本書をお楽しみいただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
・竹田 寛(たけだ かん)
昭和24年1月10日生
昭和50年三重県立大学医学部卒業
平成9年三重大学医学部放射線科教授に就任
平成21年より三重大学医学部附属病院長
平成25年より桑名市総合医療センター理事長

・竹田 恭子(たけだ きょうこ)
昭和23年9月27日生
昭和47年武蔵野美術大学産業デザイン学科卒業

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