和船「中吉丸」漂流――鎖国期の異国漂着と帰帆の謎
(著) 千葉一榮
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――江戸時代に遭難した和船「中吉丸」が漂着した小笠原諸島の父島に当時住んでいたのは、どこの国の人だったでしょうか。
1.琉球、2.中国、3.アメリカ
正解は、本書第1章の「一、鎖国と漂流」をご覧ください。
本書は、江戸時代に異国に流れ着き、その後無事に帰国した「中吉丸」の海難事故を、船員からの調書をはじめとする各種史料をもとに、当時の情勢を振り返りながら、その謎に迫った作品である。かんばつ被害に悩んでいた陸前高田市の歴史と雨乞いや太平洋戦争時の陸前高田市の戦史などと併せ、貴重な史料に基づいた地域の歴史を知る一書となっている。
[目次]
まえがき
第一章 中吉丸の謎
第二章 雨乞い物語
第三章 勝海舟に可愛がられた男
第四章 陸前高田における戦争の記録
あとがき
著者略歴
[出版社からのコメント]
歴史を扱った書籍を読む時、その書籍に使われた実際の史料を読んだことがある人は多くはいないのではないでしょうか。史実を基にした書籍は、歴史を読み解く難しさもあり、その書き手の上手さが際立ちます。本書はある事柄に特化した歴史書ですが、様々な史料を基に綴られ、そして作家が読者の心を掴む手法の作品になっていると思います。多くの歴史がある日本の中で、ある一部分ではありますが読者の皆様にある歴史への探求心を震わせる作品になれれば幸いです。
[著者略歴]
千葉一榮(ちば・かずえ)
一九三四年 生まれ
一九九四年 陸前高田市役所退職
その後、陸前高田市社会福祉協議会理事、
社会福祉法人高寿会評議員等歴任
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