句集 萱の刈穂と文殊菩薩
(著) 塩田冬彦
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「春風の緩みて菩薩愁いたる/バンマツリ匂いて春の終わりかな/春風の行方を追いて輪廻する」(本文引用)
スピノザ哲学から仏教までを研究対象とする著者・塩田冬彦の、初の句集!!
伊豆諸島三宅島の自然と四季の移ろいを中心に、宮澤賢治へのオマージュ、バッハへの讃美、そして高倉健の追悼句まで。計91句を収録。
仏教思想を根底に、著者独自の世界観が構築され、加えて漢字カタカナひらがなの絶妙なバランスが色彩豊かな情景を描き出し、読者を郷愁の旅へと誘う。
今まで句集に触れてこなかった人の心情と感性にも響く、人間・自然讃歌の一作。
著者プロフィールーーーーー
塩田 冬彦(しおだ・ふゆひこ)
1970年 東京生まれ
1993年 北海道大学理学部生物学科動物学専攻課程修了
1995年 法政大学大学院英文学研究科修士課程修了
伊豆諸島三宅島在住
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