句集 翼ある花

(著) 山内美恵子

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作品詳細

[商品について]
ーこの十七音に、想いを乗せてー
しあわせは蝶来る庭と本あれば
形見となりしシャネル一滴師の香り
ふるさとはわが宝石箱よ柿真つ赤
己より介護に生きて去年今年
亡夫の品出してはしまひ冬に入る
(本書より)
季節が移りゆく中で、草花や昆虫、果物などは人々にさまざまな喜びとしあわせを与えてくれる。一方で、時の流れは無情にも家族や親しい人との別れをもたらすこともある。ーー四季おりおりの自然の姿から、家族の介護や別れまで、日々の生活で感じる心の機微を十七音に託す著者の等身大の想いが溢れる句集。

[目次]
第一章
  四季の手触り
第二章
  ふるさと
第三章
  家族
第四章
  介護
第五章
  いたつき
あとがき

[担当からのコメント]
同じ草花や果物を目にしたとしても、そこには人の数だけ感じ方や表現方法があります。本書は、短い言葉のリズムの中に、温かくも鋭い感性を持った著者の想いが溢れる一書です。一つ一つの言葉が織りなす世界と余韻をぜひ味わってください。

[著者略歴]
山内美恵子(やまうち・みえこ)  俳号(香月)

昭和15年 福島県に生まれる。
昭和37年 福島県俳誌「花桐」に入会、豊田君仙子に師事。
昭和41年 「萬緑」に入会、中村草田男に師事。
平成11年 第42回「日本随筆家協会賞』受賞。
平成29年 「萬緑」終刊にて、創刊の「森の座」入会。

著書に『優しい眼差し』『慈しまれるいのち』、共著に『心に響いたことば』『思い出のアルバム』『愛の花束』(以上、日本随筆家協会)、『いのちへの愛の眼差し』(文芸春秋)、現代詩歌集 共著に『薄浅黄色』『鏡花水月』『うつろひ』『あすなろ』(以上、美研インターナショナル)。
電子書籍及びオーディオブックに、『心の花園に一輪の花』『いのちの贈り物』『生かされて生きる』(以上、22世紀アート)がある。
俳誌「森の座(旧・萬緑)」会員。

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