労働基準監督署長・相良隆志:事故現場に渦巻く闇
(著) 會田朋哉
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ー「この事件にはまだまだ裏があるはずだよ」ー
F建設が元請の工事現場にて、ミニユンボのオペレーターが死亡する事故が発生した。事故発生から三日後にその報告を受けた労働基準監督官の加藤は、F建設の言うとおり事故の原因はあくまで死亡した作業員の操作ミスにあり、会社側に過失はないと判断する。しかし、署長の相良は言う。「三日前の大手の現場では、災害発生原因は闇の中だぞ」
そこに隠蔽された事実はないか。偽造された書類はないか。責任逃れの不正はないか……。労働者の権利を守るべく今日も奮闘する労働Gメン・相良隆志の活躍を描いた計三編の小説集!
[目次]
偽 造
一 死亡労働災害発生
二 法違反の検討
三 謎解き
四 局署合同捜査会議
五 地検の捜査指揮
六 終 章
相良署長の或る一日
警告書
発刊に寄せて
[担当からのコメント]
一般の方にはあまり馴染みのない労働基準監督署を舞台とした本作。しかし、著者自身がかつてその署長として勤務した経験を持っていることもあり、特に工事現場での死亡事故を扱った『偽造』は労基署のリアルを描くとともに、隠された事故の真相に迫っていく過程が非常にスリリングで、多くの方にお楽しみいただける作品となっています。社会派小説がお好きな方は、ぜひともご一読ください。
[著者略歴]
會田 朋哉(あいだ ともや)
1941年、現さいたま市に生まれる。
早稲田大学大学院労働法専修(修士)。労働基準監督官として労働省に入る。
在任中五か所の署長を勤める。
2001年、厚生労働省を退職。
以後、埼玉医科大学保健医療学部非常勤講師をはじめ、フリーの各種団体等講師、顧問、さらに蕎麦打ち人、陶芸教室を経る。
著書(小説)
『遠くの緑は良いけれど、近くの緑は困るんです……』(ペンネーム:松島真人)
『みちのく一人旅 パートⅣ』(短編)(ペンネーム:松島真人)
『労働Gメン相良隆志 労働基準監督署長奮戦記』(本名:會田朋哉)
『曲り角』(本名:會田朋哉)
〈以上、東京図書出版会〉
『労働Gメン加藤忠雄奮戦す!』(本名:會田朋哉)
『労働Gメン外伝労災隠しされた14万人労働者の死』(本名:會田朋哉)
〈以上、日新報道〉
著書(実務書)
『労働基準行政と労働基準監督官』(本名:會田朋哉)
〈日本法令〉
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