現代医療に漢方を生かす小史 ー 元気で楽しく生きるため
(著) 山本昌弘
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――不眠の改善などに用いられ、不眠・煩躁・多夢・中途覚醒・寝行・ふらつきによいとされる漢方は次のうちどれでしょうか。
1.辛夷清肺湯、2.黄連湯、3.酸棗仁湯
正解は、本書「不眠症」をご覧ください。
「西洋医学を極めるほど漢方がよく理解できる、というのが私の信念です」(本書「はじめに」より)——明治以来百数十年ぶりに日本の医学教育に採用されるなど、近年その効用・重要性が注目されるようになった漢方医学。その要因の一端は、逆説的にも西洋医学の発展にある。本書は西洋医療とともに漢方医療を行ってきた第一人者が、漢方医学の現代医療への具体的な取り込み方を紹介し、その開かれた可能性を論じる。医師必携の漢方医学副読本。
[目次]
はじめに
西洋医学、漢方薬研究、そして 伝統東洋医学との出会いと今の自分
山本昌弘履歴
伝統的東洋医学の歴史と我々の立ち位置
そも漢方とは
漢方の決まりごと
漢方医学の西洋式病名別治療への応用
代謝異常症
糖尿病
皮膚疾患
整形外科疾患
呼吸器疾患
消化器疾患
循環器疾患
心療内科的疾患
不眠症
認知症
全身倦怠感・疲労感・しんどさなど、 ついでに未病について
婦人科
泌尿器科
耳鼻咽喉科
漢方薬の特徴
漢方薬の用い方と副作用
漢方処方索引
漢方処方解説
参考:漢方処方の分類まとめ
参考文献
終わりに
[出版社からのコメント]
西洋的な合理性を重視し、東洋的なものを非合理的(非科学的)だとして軽視する傾向は医学においても見られますが、本書を読むと、漢方医学は西洋医学と照らし合わせても非常に合理的であることがお分かりいただけるのではないかと思います。医療関係者はもちろん、漢方医学に懐疑的な方にも是非読んでもらいたい一冊です。
[著者プロフィール]
山本 昌弘(やまもと・まさひろ)
和歌山市出身
大阪大学医学部卒
大阪大学大学院医学研究科内科学第3講座を経て、医学博士(阪大)
千葉大学医学部内科学第2講座元助教授
公益財団法人日本生命済生会日本生命病院元院長・名誉院長
大阪市西区医師会元副会長
医療法人医誠会医誠会病院未病治療センター所長・漢方外来
中馬医療財団中馬病院内科・漢方外来を経て、現・医療法人佳真会なかむらクリニック院長
認定内科医・内分泌代謝科専門医・未病医学認定医
和漢医薬学会名誉会員・元理事、日本内分泌学会功労評議員
和漢医薬学会賞受賞
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