元とTの字
(著) 佐野俊治
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―心とは、人間らしさとは―
社会の様々な場所で、人型のロボットが活躍する時代。ある日、空野元は会社帰りにビアガーデンで火災に巻き込まれ、意識を失った。意識を取り戻したとき、元は自分の体が、あのビアガーデンで働いていたロボットの体になっていることに気づく。体が危険になったことを知った元の魂が、逃げ場を求めてロボットへと移り、そのまま宿ってしまったのだった。しかし元は、やがて生身の方の自分の体も、空野元という人間として生きていることを知る――。
不可思議な世界の中で、人間に戻りたいと願いながら「Tの字」として生きる元の運命を描きながら、心とは、人間とは何かを問いかけるSFファンタジー小説。
[出版社からのコメント]
文明の進歩によって、私たちは様々な知識を得るようになりましたが、人間の心については明確な答えを得ることができていません。不可思議な世界を生きる本書の主人公とともに、人の心や人間らしさについて考える時間を楽しんでいただければ嬉しく思います。
【著者プロフィール】
佐野 俊治(さの・としはる)
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