住民主導の地域福祉理論:大都市における「地区社協」の実際と地域福祉推進の構造を通じて
(著) 山田宜廣
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[商品について]
地域福祉は、地域住民という原動力があって初めて生命力を保持する ――。
本書は、「地区」をキーワードに「地区社協」の活動の実態をを明らかにしながら、住民主体、住民参加、地域福祉計画論を基礎とする新たな地域福祉の理論を提示する試みである。
住民の旺盛なエネルギーを地域福祉の重要な基盤と捉える本書は、研究者のみならず、私たち住民が地域活動を考える上でも格好の一書となっている。
「目次]
出版にあたって
序章 研究の組み立て
第一部 住民主導の地域福祉運営理論形成の前提作業
第一章 大都市における「地区社協」の生命力―地区における地域福祉の主体
第二章 大都市における地区とは何か―分析概念の提示と住民参加考察
第三章 コミュニティ政策としての小地域社会運営、社会福祉運営
第四章 大都市における地域福祉の課題とつながりの再構築 ―― 地域福祉計画と地域福祉活動計画
第二部 大都市の地域福祉運営の実際―中核市、特別市、指定都市、特別区
第五章 中核市の地域福祉運営 ―― 金沢市と松山市
第六章 特例市の地域福祉運営 ―― 福井市、山形市、長岡市
第七章 大阪市西成区と東京都世田谷区の地域福祉運営の実際
第三部 住民主導の地域福祉運営理論の形成に向けて
第八章 大都市「地区社協」地域福祉活動の考察
第九章 住民主導の地域福祉運営理論の形成に向けて
第四部 岡村地域福祉理論との対置
第十章 大都市における「地区社協」の必然性の考察
第十一章 岡村地域福祉理論の検証と検討
終章 これからの地域福祉研究に向けての課題
おわりに
電子書籍の発行にあたり
著者略歴
[出版社からのコメント]
地方自治は「民主主義の学校」と言われることがあります。住民自治は地方自治の本旨であり、自分の手の届く範囲の物事に関わっていくことは、民主主義の最初の一歩でもあります。本書は地域福祉をテーマとしている書物ですが、民主主義についても示唆を得ることができる裾野の広い内容になっています。
地域の在り方が変わりつつある今、本書が自分の暮らす街について考える一助となれば、大変嬉しく思います。
[著者プロフィール]
山田 宜廣(やまだ・よしひろ)
博士(社会福祉学)、社会福祉士
社会福祉法人全国社会福祉協議会に勤務。
退職後、私立大学や専門学校等で講師を勤める。
社会福祉法人では、監事、選任解任委員、高齢者施設、高齢者住宅、地域包括支援センター事業者選定委員を務める。
地域社会では、保護司、町会、ボランティア活動。
現在は病気加療中につき休止中。
主な著書
『住民主導の地域福祉運営』(2009年)『住民主導の地域福祉行動』(2011年)『住民主導の地域福祉理論』(2013年)『住民主導の地域福祉行動―地区社協の活動と、支えあう社会の実現』(2019年電子書籍)、「民生委員制度100年史」(北の大地を支えて―民生委員制度創設100周年北海道記念誌)(2019年)
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