伊勢国司残照:残照の城 落日のあと
(著) 藤井滋生
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戦国の世、勢力を拡大する織田信長は、伊勢国司として北畠家の治める領地に狙いを定め、突如として軍勢を南下させたが、前八代目当主であり、大御所様と呼ばれる北畠具教は、北畠勢の拠点が次々と陥落する中でも、兵を起こすことなく静観していた。
やがて織田方の画策によって具教の弟である木造具政が離反し、戦は避けられないものとなった情勢の中、大河内城へ招集された杉山兵太夫は、具教の三男式部少輔の軍師として、西の丸の守りを命じられる――。
伊勢を舞台に北畠家の衰亡のときを鮮やかに描いた、戦国歴史小説。
「目次]
残照の城
落日のあと
謝辞
著者略歴
[出版社からのコメント]
「歴史に裏あり。敗者は抹殺され記録さえ残らぬ」とは本書で善祥坊が語る言葉ですが、歴史小説の醍醐味は、史実と史実の間にあるそうした「裏」に光を当てることにあると思います。
戦国という厳しい時代の中で、北畠具教をはじめ人々が記録に残されない人生をどの様に生きたのか、ぜひ本書を通じて味わっていただければ嬉しく思います。
[著者プロフィール]
藤井 滋生(ふじい・しげお)
昭和十三年(一九三八)三重県生れ。津工業高校卆業。近畿大学法学部中退。
NEC大津工場・大阪サービスセンター勤務。
発明協会「優秀賞」受賞。
三重ハウスエリア株式会社・代表取締役社長。
三重歴史研究会・理事。「歴史大賞」受賞。
主な著作(発行所)
『京の華』(関西文学)。『遠い渚』(山陰文学)。『尾張の竜』(勢陽文学)。
『残照の城』(タカハシ商事)。『宣長残照・山桜の夢』(新風書房)。
『それからの平家物語』(歴研)。『本田の旗』(文芸社)。
『日本残照物語』(二十二世紀アート)。
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