伊予天徳寺千四百年の歴史【電子書籍版】
(著) 田中弘道
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―寺の歴史から、日本がみえる―
愛媛県松山市にある臨済宗の寺院「天徳寺」には、門外不出として歴代の住職に連綿と受け継がれてきた貴重な史料・文献がある。そこには聖徳太子の活躍した推古朝の時代から明治時代にいたるまで、同寺と日本という国が歩んだ長く膨大な歴史の足跡が刻まれている。本書は、その貴重な天徳寺資料の一部を主に寺の歴史に関わるものを中心にご紹介するものである。厩戸皇子の伊予行幸との関わりや南北朝時代の南朝ネットワークなど、史料から日本の歴史が浮かびあがる研究者・好事家必見の一書。巻末には付表や資料一覧も収録。
[目次]
序
第一章 天徳山弥勒寺 推古帝御宇四年在法興六丙辰歳冬十月念五日
第二章 多幸山天徳寺 推勅願道場 興国二年辰三月六日
第三章 多幸山天徳寺 河野氏菩提寺 明應九在庚申歳十一月甲子吉祥之日
第四章 江西山天徳寺 参禅道場 慶長八葵卯年八月
第五章 江西山天徳寺 幕末・明治の天徳寺
追記 天徳寺資料の改竄の跡について
引用文献 一覧 (天徳寺資料は除く)
資料編 その一
資料編 その二
著者紹介
[担当からのコメント]
本書は天徳寺の歩んだ歴史がテーマとなっていますが、その背景として厩戸皇子や源頼朝、豊臣秀吉など歴史の教科書でお馴染みの名前が数多く出てきます。地域史研究としても日本史研究としてもお楽しみいただける本書、ぜひご一読ください。
[著者略歴]
田中 弘道(たなかひろみち) 愛媛県松山市
1937年1月生まれ
1961年3月 大阪大学大学院修士課程修了(化学工学専攻)
住友化学勤務
現在 伊予史談会会員、一遍会会員、東温史談会会員
國指定史跡・湯築城跡ボランティアガイド
主要論文
「道後・湯築城、湯之町と寺井内川水系」伊予史談348号 平成20年
「『十八ケ』とその変遷 通尭の時代」東温史談五号 平成21年
「天徳寺所蔵『伊予国造家 越智姓河野氏系譜』について」(川岡勉との共著)
地域創成研究年報 第5号 愛媛大学地域創成研究センター 平成22年
「天徳山弥勒寺と聖徳太子」東温史談七号 平成23年
「天徳寺中興開山・南源宗薫と彼を巡る人々」伊予史談363号 平成23年
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