乳幼児の発達と子育て実践 : 子育て支援の家族援助論

(著) 小関康之

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作品詳細

[商品について]
―母と子、そこにある当たり前の温もりを取り戻す―
子育て問題が予想以上に深刻化し、子育てに対応できない親の増加により乳幼児期から子どもの心身の発達がゆがめられるケースが多発する中で、今あらためて「子育て支援」の重要性が指摘されている。本書は、長年子育て支援センターで子育て支援プログラムに関わってきた著者が、子どもの健全な成長・発達を促す子育てのあり方について、家族の意味・機能から乳幼児の子育て支援の実際まで、自身の臨床研究をもとに子育てのあり方の一つの展開例を提示した「子育て支援」概論である。「家族援助論」を学ぶ学生はもちろん、子どもの保育に携わっている保育士や現場の方々にもお役立ていただける内容となっている。

[目次]

第1章 家族と家族援助
[Ⅰ]家族とは何か
1◆家族という集団
2◆家族の意味
3◆家族としての機能
4◆社会構造の変化と家族機能
5◆家族機能低下による子育てへの影響
[Ⅱ]現代における家族生活(家族関係)
1◆夫婦関係
2◆親子関係
[Ⅲ]子育て支援として家族援助
1◆「子育て」からみた家族の諸課題
2◆なぜ「子育て」支援が必要なのか
第2章 乳幼児の子育て実践
[Ⅰ]子育て支援の基本的理解と内容
1◆すこやかな子どもの出生を考える
2◆乳幼児期の子育ての基本的課題
3◆乳児期の子育ての必須条件
4◆手づくりの子育て
5◆乳児期における母―子のコミュニケーションの重要性を理解する
6◆乳児のコミュニケーションを理解する
7◆乳幼児期における栄養の問題
8◆乳児期における食事の障害について
9◆食事の強制による食欲不振
10◆なぜ食事の強制になるのか
11◆食欲不振はどのようにして治すか
12◆乳児の睡眠のしつけ
13◆乳児の就寝上の問題とその対応
[Ⅱ]子どもの発達に、なぜしつけが必要なのか
1◆子どもの心身の状態
2◆子どもの発達としつけの欠落
3◆しつけは持久戦
4◆しつけの生活リズム化
5◆効果的なしつけの時期(タイミング)
6◆しつけの基本的要点
7◆どうして子どもの虚弱化がすすむのか!
8◆子どものハッピーグローイングとしつけ
[Ⅲ]子育ての課題の理解
1◆母子関係の重要性
2◆母と子の交流
3◆基礎運動能力の育成
4◆しつけの開始
5◆しつけの欠落、失敗
6◆生活のリズムと発達
7◆子どもの生活と脳の発達
8◆子どもの性格形成と食生活
9◆子どもの生活習慣病と食生活
10◆子どもの不適応と食生活
[Ⅳ]子どもの発達と睡眠の問題
1◆親がかかわる乳幼児の不眠
2◆睡眠に関するしつけの要点
[Ⅴ]子どもの発達と排泄のしつけ
1◆無理な排泄のしつけは禁物
2◆排泄について留意したいポイント
[Ⅵ]子どものことばの発達
1◆言語発達の基礎
2◆言語発達を促すタッチング
3◆タッチング保育の有効性
4◆読めても読解力に欠ける
5◆ことばの発達を促す基本的ポイント
⦿主な参考文献
著者紹介●

[担当からのコメント]
核家族化や地域社会の変化など、昔とは異なる意味で子育ての難しさが現代にはあると思います。本書は主に保育に関わる方々向けの作品ですが、実際に乳幼児の子育てに奮闘するお母さんお父さんにとっても参考にしていただける内容となっています。本書が、ご家庭での健やかな子育ての一助となれば嬉しく思います。

[著者紹介]
小関康之(こせきやすゆき)

1935年 栃木県日光市に生まれる。
福岡県立社会保育短期大学教授(現・福岡県立大学)教授、久留米大学医学部小児科講師(兼任)(発達小児科学)、カリフォルニア大学(UCLA)精神神経学研究所客員教授、武庫川女子大学教育研究所教授、九州保健福祉大学社会福祉学部教授・大学院教授・副学長を経て、日米発達障害研究院院長。
専攻:発達小児科学・臨床ソーシャルワーク論。

主な著書
『児童グループワーク』(ミネルヴァ書房)、『乳幼児の発達としつけ』、『発達障害・学習障害へのヒューマンアプローチ』、『幼児期からの学習障害』、『臨床ソーシャルワーク論』(中央法規出版)、『発達障害の子どもの明日を拓く』(海鳥社)ほか多数。
訳書に『スヌーピーのいいことから始めよう』(新潮社)。

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