中村惇と城戸昱三郎──田中光顕を脱藩させた男たち:ものがたり明治維新歴史秘話

(著) 武智利博

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作品詳細

[商品について]
―歴史は、名を残した者たちだけのものではない―
長州藩の尊王倒幕運動を援助するため土佐藩を脱藩した田中光顕ら五人を秘密裡に助け、郡中から長州に逃した大洲藩郡奉行・中村惇と大洲藩隠密・城戸昱三郎。この史実は記録に残されることはなく、それ故に現在では地元でも知る人は少ない。本書では、中村惇を中心に、調査や新史料に基づいてこれまで発表された新聞記事や論文の誤りを正しながら、この知られざる明治維新の秘話に光を当ててゆく。幕末から明治にかけての郡中地方の歴史も味わえる好著。

[目次]
はじめに
一章 郡中という地域と地名について
二章 『大洲藩・新谷藩編年史年表』と『塩屋記録』について
一 幕末の郡中地方の世相と事件
二 嘉永元年(一八四八)から明治五年(一八七二)までの郡中地方年表
三章 土佐藩士田中光顕等五人の脱藩
四章 郡奉行中村惇の事績と城戸昱三郎のこと
一 大洲の風土(土地柄と人柄)
二 中村惇は代官なのか奉行なのか
三 城戸昱三郎ときどや旅館
四 明治維新後の中村惇の活躍
五章 中村家家系と亀田家、田井家について
おわりに
参考文献
協 力 者(敬称略 順不同)
著者略歴

[担当からのコメント]
ときとして、思いもかけず「歴史」に出会うと、遠い過去のようでもその流れは私たちが生きる現代まで繋がっているのだと感じさせられます。本書の中にある歴史もきっと今を生きる誰かと繋がっている、そんなことを思いながら、この知られざる歴史秘話を楽しんでいただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
武智 利博(たけち としひろ)
 1930年伊予市(上灘)生まれ。愛媛大学教育学部卒業。ライフワークとして漁業、漁村史の研究。公立高等学校教諭・愛媛県教育委員会高校教育課管理主事。東温高等学校・松山南高等学校教頭、大三島高等学校・大洲高等学校校長。愛媛県立図書館長。前伊豫史談会長。愛媛資料ネット代表。現在伊予市文化財保護審議会長、地方史研究協議会評議員。

主な著書
『雫一滴』『愛媛の漁村』共著『愛媛県産業地誌』『三崎町誌』『南北軸連携・交流研究』『伊予近世社会の研究上』『瀬戸内海の文化と環境』『伊豫市誌・伊予市誌』『瀬戸内の島々の生活文化』『宇和海の生活文化』『河川流域の生活文化』『日本地誌18』『しまなみ海道浪漫のみち文化財調査報告書』『歴史に見る四国―その内と外―』編著『愛媛の歴史地理研究』『目で見る伊予・上浮穴の百年』『愛媛県の不思議事典』

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