中国の中世:世界帝国の成立と分裂の時代
(著) 平賀勝利
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―馴染みのない「中国」にこそ、理解のヒントがある―
日本は長い歴史の中で多くのことを中国から学んできたが、そうした交流は大陸に統一国家が現れた時期に限られていた。そのため唐の時代以降の日本の知識人は、文字を通じて古代中国の文化には親しんではきたが、中世中国など混乱期の中国にはあまり関心を持ってこなかった。同時代の中国への理解が希薄であれば、日本人の中国観と現実の中国との間には大きな乖離が生まれる。この問題は、共産党体制となった現在の中国と日本の関係にも当てはまるといえるだろう。そうした問題意識のもと、本書では最も関係が希薄であった中世中国を概観していく。中国と中国人を正しく理解し認識するための一助として、示唆に富む一書となっている。
[目次]
はじめに
第一章 中世中国の実相
第二章 後漢の崩壊と五胡の時代
第三章 朔風と南朝
第四章 隋の興亡
第五章 太宗李世民と則天武昭
第六章 唐の変質とふたたびの分裂
参考文献
著者略歴
[担当からのコメント]
本書を読んでいると、論語や三国志といった私たちに馴染みのある中国は古代中国であって、以後の中国の歴史や文化にはほとんど馴染みがないことに改めて気づかされます。中国とは、中国人とは何かを知りたい方にお薦めします。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
平賀勝利(ひらが しょうり)
山形県米沢市生まれ。
道玄坂平賀クリニック院長。日本学生相撲連盟副会長。
日本ペンクラブ会員。
著書に、『中国を考える』、詩集『あかたまらん』『ゆきむかえ』があり、日本電子文芸館に『ゆきむかえ』『サクのコタンで』が収録されている。
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