世界照明探偵団 : 光の事件を探せ!

(著) 面出薫

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作品詳細

[商品について]
――ロシア語でマロース(またはモロース)とは何を意味するでしょうか。
1.夏至 2.冬至 3.厳寒
正解は、本書1章「世界の夜景が語ること」から「モスクワ」をご覧ください。

計算し尽くされた光の配置でどこを切り取っても美しく、その反面意外性に欠けるパリ。産業化の先端を走りながらも、照明の配置には華やかさを感じられないロンドン。均一的で、美しさより治安の保全が意図された東京の照明・・・・・・。光との付き合い方には、その土地の文化が表現され、そこから感じ取れる美しさは、単に光の量だけが生み出すものではない。世界各地の光の使い方を検証し、読者の視線を光の「量」から「質」へと誘導する——1990年に結成された照明探偵団のフィールドワークの成果を、ぜひお楽しみいただきたい。

[出版社からのコメント]
光の「量」から「質」へ。これは単に文化的、美的観点から重要であるだけでなく、環境的な観点からも欠かせないテーマであると思います。文化の質的レベルを落とさず、かつ環境に配慮すること。近年ますます重要になっているこの論点を深く理解するためにも、本書はきっと重要な手がかりを与えてくれるはずです。

[著者紹介]
面出 薫(めんで・かおる)

照明デザイナー
株式会社ライティング プランナーズ アソシエーツ 代表取締役
Kaoru Mende
Lighting Designer
President of Lighting Planners Associates Inc.
1950年、東京に生まれる。東京芸術大学美術学部デザイン科卒業後、同大学院美術研究科修士課程を修了。1990年(株)ライティング プランナーズ アソシエーツ を設立、代表取締役。住宅照明から建築照明、都市・環境照明の分野まで幅広い照明デザインのプロデューサー、プランナーとして活躍するかたわら、市民参加の照明文化研究会「照明探偵団」を組織し、団長として精力的に活動を展開中。臨海副都心道路景観、東京国際フォーラム、新宿高島屋、安曇野ちひろ美術館、クイーンズスクエア横浜、JR京都駅、せんだいメディアテーク、六本木ヒルズ、シンガポール最高裁判所、中国中央電視台などの照明計画を担当。北米照明学会・国際照明デザイン賞・優秀大賞、国際照明デザイナー協会賞・最優秀賞、日本照明賞、日本文化デザイン賞、毎日デザイン賞などを受賞。現在、武蔵野美術大学客員教授。東京芸術大学、東京大学などの非常勤講師。日本建築学会(AIJ)、都市環境デザイン会議(JUDI)、北米照明学会(IES)、国際照明デザイナー協会(IALD)、日本商環境デザイナー協会(JCD)、日本デザインコミッティ(JDC)などの会員。

著書に『あかり楽しんでますか』東京書籍、『あかりと照明の科学』(共著)彰国社、『照明探偵団・SD別冊』(編著)鹿島出版会、『照明デザイン入門』(共著)彰国社、『あなたも照明探偵団』日経BP社、『光のデザイン・ボキャブラリー/SD9808』(編著)鹿島出版会、『建築照明の作法』 TOTO出版、『Designing with Light and Shadow』Image Publishingなど多数。

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