三本足のカラス・金烏(きんう)の謎を追う――第三部 太陽と月と星々と 鳥獣人物戯画の謎に迫る

(著) 中村彰太郎

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作品詳細

[商品について]
――中国四川省にある「三星堆遺跡」から出土した青銅製の「神樹」は、何の木をあらわしているでしょうか。
1.桃の木、2.扶桑の木、3.梅の木
正解は、本書第2章「一、長江上流の四川盆地は天然の要塞地」をご覧ください。

中国の古文書にも登場し、日本では「八咫烏」として、また「熊野権現」の神のお使いとして知られる三本足のカラス「金烏」。本書は、その「金烏」に魅せられた著者が、関係する資料を渉猟し、日本だけでなく韓国や中国にも赴いて取材を重ねて謎を追い求めた、15年にわたる調査研究を日々を記録としてまとめた作品である。月像に描かれた「蟾蜍」、月の中に描かれた「蟾蜍」と「白兎」、太陽信仰を暗示する「神樹」など「金烏」と「蟾蜍」と「白兎」の痕跡から見える東アジアの古代文化の変遷や、太陽と月と星々を紋章として皇帝の権威を示した「十二紋章冕服」をはじめとする歴史遺産や中国の神話から見える、古代人の「太陽と月と星々」への思いを探る、歴史のロマンに満ちた探究の旅が、いま始まる。

[目次]
第三部 太陽と月と星々と
◆ プロローグ
第一章 広大な宇宙観にもとづく中国の古代神話 …「太陽」と「月」と「星々」の物語り
一、「太陽神話」と「金烏(三本足の烏)」 「后羿(こうげい)神話」と「三星堆(さんせいたい)遺跡」の「神樹(しんじゅ)」
二、「月神話」と「蟾蜍(せんじょ)(ヒキガエル)」と「白兎(はくと)」 …「嫦娥(こうが)神話」と仙薬を持つ「西王母(せいおうぼ)」伝説
三、「北辰(ほくしん)」と「紫宮(しきゅう)」と「天子(てんし)」 …北極星、「七夕神話」と「烏鵲(うじゃく)」
第二章 中国北京市の歴史遺産の不思議 ……………隠された神秘(しんぴ)数字の謎
一、規模壮大な「明の十三陵」の不思議 …数字の「七」、「五」、「三」
二、「故宮(こきゅう)」(世界文化遺産)の不思議 …「龍」と「九」という数字
三、「天壇(てんだん)公園」の不思議 …「鳳凰」と「三」と「九」という数字
第三章 「十二紋章冕服(じゅうにもんしょうべんぷく)」の不思議 …………紋様の変化に新たな発見
一、中国歴代王朝の皇帝の御服「朝服(ちょうふく)」の謎 …「黒」と「五色」、主役は「龍紋」へ
二、天皇の御服「袞竜衣(こんりょうい)」の謎 …「金烏」と「兎」と「蛙」と「北斗七星」
三.十二紋章異聞…「鳥獣人物戯画」の謎と「別尊雑記(べっそんざっき)」の不思議… 「兎」と「蛙」と「猿」の物語、そして「妙見菩薩(みょうけんぼさつ)」の「月像」と「日像」
◆ あとがき
【資料御提供など御協力戴きました方々】
【参考文献】
【辞典類】
著者略歴

[出版社からのコメント]
八咫烏といえば、多くの方はサッカーをイメージされるかも知れませんが、その源流をたどっていくと古代の歴史に遭遇します。本書には、3本足のカラスを追って古代の歴史を追い求める、知的冒険の旅が記されています。この旅をぜひ多くの方に楽しんでいただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
中村 彰太郎(なかむら・しょうたろう)

1940年 川崎市に生まれる。疎開後、栃木県烏山町で成長。
1959年 栃木県立字都宮高校卒業。
1963年 東北大学工学部機械科卒業。
1972年 株式会社中村製作所社長就任。
1994年 中国大連中村精密部件工業有限公司 董事長・総経理就任。

【公職歴】  
栃木県商工会連合会会長
烏山商工会長
南那須工業クラブ会長
三菱重工業汎用特車事業部相協会副会長
野州八咫烏(カラス)の会会長
那須烏(カラス)山報徳会会長

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