モグラは生きている──飼育・調査にみる謎の生態
(著) 増田戻樹
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―モグラへの誤解が解けてゆく。そしてきっと、モグラに会いたくなる―
食虫目に分類され、北海道を除く日本全国に生息しているモグラ。しかしこの身近な生き物は、一生のほとんどを土の中で過ごすためにその生態はこれまで謎に包まれていた。果たしてモグラはどのような生活をし、どのような能力を持っているのか。本書は、保護動物に指定されているモグラの捕獲と飼育の許可を得た著者が、実際に飼育し観察を行った日々を豊富な写真と文章で記録したモグラ生態観察記である。ただ穴を掘るだけではない、モグラという優れた生き物の本当の姿を知ることができる一書。
[目次]
モグラ塚
モグラの仲間
モグラの体
モグラの食性
土の中にはどんな虫がいるの?
飼育時の餌
試しに今度はキノコを置いてみました
やはりミミズが大好物
不思議な水飲み
モグラのトイレ
モグラの巣作り
トンネルを掘る
野外のモグラのトンネル
地上に体を出す
モグラが見つかる時
モグラの天敵
モグラの活動調査 春編
捕獲のこころみ
散々な結末
秋の頃のモグラ
モグラの行動調査 冬編
モグラの調査データ
誤解されているモグラ
冬の生活の謎
冬の生活の謎 2
モグラの展示
あとがき
参考図書
略歴
[担当からのコメント]
キャラクター化されたりすることもあって、モグラと言えば比較的身近な生き物と感じますが、実際にはどんな生き物なのか私たちはほとんど知りません。本書は、保護動物であり通常であれば捕獲・飼育が禁じられているモグラを飼育観察した記録として、非常に貴重な内容になっています。トイレや水分補給はどうしているのか、冬はどう過ごすのか、知られざるモグラの生態の一端が明らかになる過程をぜひお楽しみください。
[著者略歴]
増田 戻樹
1950年東京、新宿区の生まれ。
1968年都立農芸高校畜産科卒業後、動物商に務める。
1971年よりフリーの写真家になり、動植物を撮影。
1984年より山梨県小淵沢町に在住し小動物や星空、自然一般、海外では10年ほどカメレオンの取材を試みる。
写真展に「出水平野にツルを見た」「オコジョが出てきた日」
著書に「オコジョのすむ谷」「海をわたるツル」あかね書房、「ヤマネ家族」河出書房新社、「八ヶ岳星座物語」世界文化社、「オコジョ」講談社、「あいうえおカメレオン」偕成社、「ニホンリス」「世界のカメレオン」文一総合出版 など他多数。
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