ブナの森通信―朝日連峰 山小屋からの報告【電子書籍版】
(著) 西澤信雄
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―草花、水、動物。自然のすべてがブナの森にある―
江戸時代からあったと言われる山形県の湯治場、朝日鉱泉。昭和50年に都会からやってきた著者は長年閉鎖されていたこの場所で「朝日鉱泉ナチュラリストの家」という山小屋を始めた。太陽の光を浴びて銀色に輝くヤマメ、日本の伝統猟を今に伝える鷹匠、春の訪れを告げるブナの森・・・そのすべてが、それまで東北の自然を知らなかった著者の心を奪い、虜にする。ーー登山に訪れるお客さんを迎えながら、由緒ある朝日鉱泉の美しい自然を観察してきた著者による、朝日新聞山形版に足掛け十年にわたって連載したエピソードをまとめた珠玉のネイチャーエッセイ集。
[目次]
まえがき
Ⅰ 2000~2001
動物たちの年賀状
倒れたミズナラ
ヤマメの体に春の光
春の足音
山の春に大雪の名残
巨木の森
百名山めざす中高年
マイタケ
カメムシ
カモシカ・ウォッチング
雪の予想
雪と鷹匠
キツツキ
「マサト」
クマゲラ
ゼンマイ採り
夏山
黄金の季節
日本一
蜂蜜ろうそく
Ⅱ 2002~2003
最上川
山小屋の雪下ろし
根回り穴
芽吹き
ゼンマイ採りの旅人
お返し
山の夏
登山道
朝日連峰 紅葉真っ盛り
大朝日岳の初雪
「大規模林道」補修
子供と自然教室
雪遊び
ニワトリ小屋の雪下ろし
山菜
成長の春
大朝日岳
高山植物
マイタケ採り
キノコの見分け
サワグルミ
Ⅲ 2004~2005
暖冬の森
地上五メートルから
山ノ神
雪解け
ブナの花
山での遭難
ソフトの力
自然の力
倒木と自然の恵み
悪者扱い
「日なたの森寝」
ブナの森
雪国の暮らし
吊り橋工事の記憶
気比神社
新黄
家族
イワナ生息数
カーナビと携帯電話
ネイチャーゲーム
キノコ
アガリコ
Ⅳ 2006~2007
ご神木
また、山小屋の雪下ろし
カモシカ
方言
カタクリ
ブナの実 大量発芽
北限のブナとの出会い
白滝
夏の終わりに
季節の気候に変化
空気神社
南限のブナ
成長の限界
動物の足跡
除雪機
「堅雪」を歩く
雪形
卵塊
朝日軍道
夏山登山
キャッチ・アンド・リリース
またまたマイタケ
国内有数のブナの巨木
一里塚のブナ
Ⅴ 2008~2009
ブナ林のリンゴ
新雪
身体の豊かさ
土サクラ
「山の山菜」採り
枯れる木々
トレラン
あがりこ大王
二次林
上倉山のクロベ
落ち葉を堆肥に
イヌブナ
ワカサギ復活
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
本書を読むと、それまで自然をあまり知らなかった著者が朝日連峰の大自然の中で生活を始めたことで、毎日驚きと感動の連続に襲われていたことがわかります。美しい草花においしい湧水、元気な野生動物と、あらゆる自然の魅力が詰まったブナの森をぜひ本書で堪能していただけると嬉しいです。
[著者略歴]
西澤 信雄(にしざわ のぶお)
1948〜2023年。
大津市生まれ。
1975年より山形県朝日町に住み、「朝日鉱泉ナチュラリストの家」を経営する。
「正・統 朝日連峰山だより」、「朝日連峰の狩人」、「ブナの森から都会が見える」(山と渓谷社)、「空気ものがたり」(無明舎出版)他多数。
(社)日本ネイチャーゲーム協会専務理事
環境庁自然公園指導
NPO朝日町エコミュージアム協会理事
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