フロンティアは終わらない:有刺鉄線に捲き込まれた「神様」とFMWの日々

(著) 武内正義

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作品詳細

[商品について]

―いかにして世界一美しく、世界一痛い「有刺鉄線マスター」は生まれたのか―

1993年5月、不思議な巡り合わせで、スイミングスクールのバス運転手からプロレス団体FMWのバス運転手となった著者は、長さ12メートルのヒールバス(悪役レスラーを乗せるバス)を担当しながら、空いた時間でリングの設営も手伝い有刺鉄線に関わるようになる。ロープと違って弛みやすい有刺鉄線を、リングロープとして綺麗に張るにはどの様な巻き付け方をすればよいのか。持ち前のモノづくり魂で仕事に挑む著者は、やがてリングの有刺鉄線ロープを全て任されるようになり、悪役にとって自分を売る道具である凶器の制作にもかかわるようになっていく――。「大将」と呼んで慕う大仁田厚のプロレスにかける思いや、悪役レスラーとして名高いブッチャーやテリー・ファンクとの心に残る温かい思い出など、FMWにまつわるエピソードや歴史と共に、「神様」と呼ばれた有刺鉄線職人の姿が今、浮かび上がる。


[目次]

まえがきにかえて 「有刺鉄線に捲き込まれても、俺は〝世間〟には捲き込まれない!!!!!!!!!」大仁田 厚

第一章 大仁田厚大将との出会い

ヒールバス(悪役)の運転手になった

リング設営のデビューを果たす

試合にかける大仁田さんの覚悟を知る

心に残る温かい思い出

町の喧嘩ルール、凶器は何を使ってもいい

プロレスに一大ブームを引き起こしたFMW

第二章 有刺鉄線職人・武内正義という男

レスラーからの一言 世界一美しく、世界一痛い有刺鉄線マスター サブゥー

モノづくりが大好きだった子供時代

様々な仕事の経験が次に生きてきた

工夫することで新たな人生の展開があった

好きなのは小説『宮本武蔵』と自分の名前

第三章 大仁田さんのプロレス人生を支えたい

レスラーからの一言 親しみを込めて『神様』って呼んでいます 保坂秀樹

プロレスに新たな風を吹き込んだFMW

「あんなものはプロレスではない」と批判された

引退表明後の試合は大いに盛り上がった

選手が余計なケガをしないように心を込めて作っている

大仁田さんと離れてもプロレスとは関わり続けた

大仁田さんから新たなオファーがきた

傷を縫った数・千針 千針記念パーティ

【有刺鉄線デスマッチ誕生秘話】

第四章 大仁田さんあっての有刺鉄線

レスラーからの一言 女ハヤブサとして不死鳥の如く闘い続けます Ray

大仁田さんを媒介にしてアイデアが天降る

有刺鉄線は市販品そのものを使う

ノーロープ体験が生む有刺鉄線の工夫

武内さんのじゃないと……と言われたら燃えますよ

長い間同じ人を見ていると体調までわかる

プロレスはショーに見せての真剣勝負

プロレスには階級はない

第五章 デスマッチに欠かせない数々の凶器

レスラーからの一言 武内さんの有刺鉄線は美しく優しさがある 雷神矢口・橋本友彦

選手よし、お客さんよしの凶器づくり

有刺鉄線バット

有刺鉄線のボード

スパイダーネット

テーブルと椅子

ネイルブラシ

プロレスショップへ売り飛ばす

五寸釘ボード

見た目の迫力と選手の安全性を考えて作る

凶器を使っても最後の勝負は技で決める

キャンバスに傷をつけないようにする

第六章 お土産、お知らせコーナー

ミニバット

有刺鉄線ミニ板

強い恋人

あとがき にかえて

FMWオーナー山近義幸編 「捲き込まれた瞬間(とき)」シリーズ

★「大仁田厚」に捲き込まれた瞬間

★「FMW」に捲き込まれた瞬間

★「有刺鉄線」に捲き込まれた瞬間

★「プロレス」に捲き込まれた瞬間

★「神様」に捲き込まれた瞬間

★「社員」を捲き込んだ瞬間

すべての追伸

著者略歴


[出版社からのコメント]

逞しい男たちが技と力の限りを尽くして勝負するプロレス。本書は、そのプロレスを舞台裏から見た作品となっています。かつてプロレスに熱狂した人も、今も熱狂している人も、ぜひ手に取ってご覧いただければ嬉しく思います。


【著者略歴】

武内 正義(たけうち・まさよし)


昭和23年、東京都生まれ。子供の頃、モノづくりが好きで、竹とんぼやチャンバラの刀などを友達の分まで作り遊んでいた。学校を出たあと職業をいろいろと替えている。しかし、その体験が現在にも生きており、大仁田厚大将との出会いによって、有刺鉄線と関わることになる。それから23年、その力をいかんなく発揮し、周りから、有刺鉄線の神様と呼ばれている。

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