フロイトとヘーゲル : 性の思想史【電子書籍版】
(著) 中本征利
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[商品について]
―人間存在に分け入るふたつの思想の邂逅、その先にあるものとは―
人間存在の矛盾からその自己救済の方途を模索しようとするヘーゲルと、性を中心に心的現象一般を解明する理論を打ち立てたフロイト。本書は、哲学と精神医学というまったく異なる領域にありながら重なり合う面が少なくないふたりの思想に焦点をあて、その学説の比較考察を通して性という現象と人間の本質をより深いレベルで考察しようとする試みである。人間の主体性、精神療法という行為、そしてヘーゲルの「啓示」とフロイトの「性」など、人間存在に鋭く切り込む思索がヘーゲル哲学と精神医学の研究に新たな視座をもたらす示唆に富む論考。
[目次]
はじめに
第一章―序論
第二章―フロイト
第一節―異端の科学
第二節―抵抗と自由連想
第三節―夢判断
第四節―性の発達論
第五節―転移
第六節―リビドーの彼岸
第七節―結語
第三章―ヘーゲル
第一節―歴史認識の要請
第二節―抽象的悟性批判
第三節―自己同一性
第四節―矛盾と啓示
第五節―歴史
第六節―ヘーゲル補遺
第七節―結語
第四章―総括そして展望
第一節―総括
第二節―展望
補注
著者略歴
[担当からのコメント]
一見すると無関係に思えるものに共通性を見出して新たな世界の広がりを感じた経験のある方もいらっしゃると思いますが、本書もまさにそんな体験ができる作品となっています。新たなアプローチでのヘーゲル哲学研究としても興味深い本書、ぜひご一読ください。
[著者略歴]
中本征利(なかもとまさとし)
1942年神戸市に生まれる・1966年京都大学医学部卒業
その後、京大医学部および大阪北野病院精神科に勤務の後、1976年より尼崎市で精神分析クリニークを開業し今日に至る。その間、山村道雄氏に教育分析を受ける。研究会大阪精神分析ゼミナールを主催。専攻精神分析学、精神医学
著書『存在と性』(勁草出版サービスセンター、1984年)
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