ビジネスマンのための脳科学講座:脳神経外科医が教えるアタマのはなし
(著) 上田守三
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―脳と健康について、あらためて考える―
与えられた仕事を達成できない心理的圧迫が誘因となってスランプに陥ってしまう、自分は気が強いと思っていたのに大事なところで手が震えてしまう、昔はスポーツマンだったのに近ごろ運動神経が鈍ってきた・・・など、誰にでも経験がありそうなこうした出来事は、脳が関係していることも多くあります。本書は、脳外科医である著者が、ビジネスマンをはじめ私たちが日常の中で身体について感じることについて、大脳生理学や脳神経外科の視点から解説した作品です。病気や生と死の問題など様々なテーマで読み進めながら、複雑で精巧な身体の機能について理解を深めることができる一書となっています。
[目次]
1 脳は一日に十万個減る 脳神経細胞の話
2 記憶力と欲望の関係 新皮質と古皮質の情報交換
3 脳の交換は可能か 知能ロボットと組織移植
4 期待された男の挫折 頭痛と燃えつき症候群
5 夢とエレクト(勃起) 睡眠のメカニズム
6 緊張した会議での〝ふるえ〟 痙攣と異なる〝振戦〟
7 独善的で粘着質な人の脳波 発作の種類と内容
8 視力の衰えと仕事の不調 眼でわかる脳の異常
9 「キッスはダメよ」の女 感覚とは何か
10 反射神経の鈍る年代 めまいを起こす疾患
11 美人が治す体の不快 痛みの謎と伝達経路
12 洋服についた匂いの信号 嗅覚の特徴
13 肥満はなぜこわい 摂食中枢の働き
14 やせ過ぎと無気力人間 食欲をコントロールする要因
15 歌は歌える失語症 複雑な言語機能
16 ネクタイを結べない朝 失認、失行、失算
17 心身症と神経症と精神病 正常と異常の境界線
18 自己顕示の強い人の誤記憶 逆向性健忘と心因性健忘の差
19 環境への適応が困難になった時 逃避、攻撃、置きかえの作業
20 脳波は性格と知能に関係あるか 正常型脳波について
21 死の定義をめぐって 脳死と植物人間の違い
22 機能回復のために リハビリテーション・プログラム
23 巨頭症の子供が生まれたら 生後三年できまる頭囲
24 欧米に近づいた〝子供の成人病〟 食生活への警告
25 二十一世紀と脳 意識と創造性について
あとがき
[出版社からのコメント]
脳は私たちにとって最も大切な器官のひとつであることは誰もが理解していても、脳の状態や健康については普段あまり意識することはないのではないかと思います。驚くほど精密な私たちの身体が異常に対して見せる様々な反応について、見逃してしまうことのないように、ぜひ本書を通じて脳への意識を高めていただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
上田 守三(うえだ・もりかず)
昭和四十三年、慶応大学医学部卒
慶応大学医学部脳神経外科教室勤務後
済生会神奈川県病院脳神経外科医長
至誠会第二病院脳神経外科医長
東海大学医学部脳神経外科講師
北里大学衛生学部非常勤講師
チェコスロバキア科学アカデミー生理学教室にて研究
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