ハンマー片手にどこまでも――私の地質屋人生録1
(著) 吉川謙造
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――マムシ酒を造るには、まず最初に真水を入れておいた一升ビンなどに生きたままのマムシを入れますが、その理由は次のどれでしょうか。
1.鱗を柔らかくするため、2.胃袋の異物を吐き出させるため、3.出汁をとるため
正解は、本書「第9話 蝮(マムシ)の話」をご覧ください。
地質・鉱物学に興味を抱き、鉱山会社に入って地質・鉱床探査の仕事をしようと大学に入ったものの、コース選択を間違えて鉱山(採鉱)屋の道へ進んでしまった著者が綴る鉱山の世界。鉱山(ヤマ)師との上手な付き合い方から山で遭遇するマムシの話まで、ハンマー片手に鉱山と向き合ってきた日々を描いた体験談「ハンマー10話」に加え、郷愁と文学の香り漂う小樽から研修で訪れた北朝鮮の秘境「金剛山(クムガンサン)」まで、様々な国や地域の旅の思い出を記録した紀行文と、日常をときに鋭くときにユーモアたっぷりに綴ったエッセイを収めた人生随想録。
[目次]
まえがき
Ⅰ ハンマー10話
第1話 鉱山(ヤマ)師とつきあう法(その1)
第2話 鉱山(ヤマ)師とつきあう法(その2)
第3話 鉱山(ヤマ)師とつきあう法(その3)
第4話 昆虫採集(その1)
第5話 昆虫採集(その2)
第6話 鉱物採集
第7話 アラブの秘宝
第8話 キノコの話
第9話 蝮(マムシ)の話
第10話 地質屋としての出発
ハンマー10話の連載を終えて
ハンマー10話の再掲載によせて
Ⅱ 紀行文
小樽紀行
新韓国事情(1)
ヨーロッパ3ケ国の印象
新韓国事情(2)
カナダ紀行
たそがれ集団のヨーロッパ貧乏ツアー
日本のニュージーランド
今日的上海
北朝鮮脱出記
Ⅲ エッセイ
食い物のうらみ
マナーと公害
死に方を考える
時計
ネシアで50点?
わたしの消費税対策記
車中での飲食考
国際化と技術士
たまご賛歌
牛丼の正しい食べ方
著者プロフィール
[担当からのコメント]
かつて日本にも多くいた鉱山関係者も、いまではお目にかかることは少なくなりました。本書の中には、そんな鉱山師たちの山を糧に生きる日々や山と人の関わりなどが収められています。ぜひ一度、本書を手に取ってご覧いただければ嬉しく思います。
[著者プロフィール]
吉川 謙造(よしかわ・けんぞう)
昭和17(1942)年12月25日東京都渋谷区生まれ
昭和36(1961)年 東京都立立川高校卒業
昭和40(1965)年 北海道大学工学部鉱山工学科卒業
同年4月 ラサ工業(株)入社、岩手県田老鉱山(銅・鉛・亜鉛)勤務
その後宮崎県見立鉱山(錫)、鹿児島県布計・大口鉱山(金・銀)等の勤務を経て、昭和47(1972)年4月(株)復建技術コンサルタント入社。調査部、設計部、企画部勤務の後、平成7(1995)年5月から同社代表取締役社長。現在に至る。
技術士(総合技術監理、応用理学、建設(土質及び基礎・建設環境))
博 士(工学)
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