タテジマ飼育のネコはヨコジマが見えない:あるのに見えない、ないのに見える感覚と心の不思議

(著) 高木雅行

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作品詳細

[商品について]
―色即是空のサイエンス―
タテジマ模様を見て育ったネコはヨコジマが見えない!?
男には冷蔵庫のバターが見えない!?
砂糖は甘いわけじゃない!?
感覚生理学の世界から見れば、ヨノナカ違って見えてくる。ネコにカエルにヒトにおシャカさま、オールスターキャストで「心の風景」と「現実」のフシギな世界にご案内します。生命と進化の神秘に迫る脳と心と感覚のサイエンス、待望の電子化!

[目次]
序 章 タテジマ飼育のネコはヨコジマが見えない
    タテジマ飼育のネコはヨコジマが見えない
    この本の狙い

第1章 あるのに見えないもの
    男には見えないバター
    ―見える見えないは頭の構造による―
    スペードのエースは何枚?
    短い尾羽のオスは透明か
    ―コクホウジャクのメスの場合―

第2章 外界にはないのに、心に見えてしまうこと
    ない腕が痛む
    ―幻肢(ファントムリム、幽霊手足)―
    赤い光線はない
    ―外界にはないものが心に見えてしまうもう1つの例―
    甘い砂糖はない
    外界のものには欠けている(空な)ことが心の中に現れること(色)の例
    耳で見て、目で聞くのか。ハハハハハ
    ・超音波の発見
    ・キリギリスや魚の耳はどこにあるのか?
    クサイを定義できますか?
    無色声香味
    おシャカさまの空
    ・おシャカさまのオリジナル論調
    ・感覚の意義

第3章 感覚の最高任務
    同種異性の確認
    ・体当たり異性…まず触わること
    同種異性の味
    ―舐めて同種異性の確認―
    異性のニオイ
    ―性フェロモン―
    ・ゴキブリの箱
    楊貴妃の汗
    同種のオスの歌にしびれるメス
    サテライトガエル
    ―命がけの歌―
    ホタルの光
    ・シンクロナイズドライティング(同調発光)
    ホタルイカは光って身を隠す
    仙人がヌードを見て墜落する
    ・久米の仙人
    しぐさの魅力
    ・高校生はやさしいヒトが好き

第4章 感覚の変革
    感覚の変革
    味覚の変革
    ・ミラクルフルーツ
    ・チベットからの歌姫バイヤーヤンジンさんの味覚
    ・教科書のウソ舌―四原味の舌上分布図の怪―
    ・味パターンのいろいろ
    ・どんなもの食べてる?
    親をつくる
    ―カモの刷り込み―

第5章 神感覚のサイエンス
    神感覚のサイエンス
    最近の神サイエンス
    ―神感覚能力のすごいヒトたち―
    脳はどのようにして神を認識するか
    左側頭葉を磁気刺激する
    ヨブの神体験
    ネコの未来(むすび)

    参考文献
    索引

[担当からのコメント]
感覚生理学は本当にオモシロい学問です。それは本書を読んでいただければ分かります。誰もが気になり興味を抱く心や感覚というものについて、新たな知見を私たちにもたらしてくれるのが感覚生理学です。タテにしたりヨコにしたりナナメにしたり、難しいことを分かりやすく、そして楽しく解説してくれる本書、ぜひご一読ください。

[著者略歴]
高木雅行(たかぎ・まさゆき)

1934年大阪府生まれ。大阪大学理学部生物学科卒業。大阪大学大学院理学研究科修了。大阪大学理学部助手を経て大阪大学教養部准教授に。おもな著書に、『味と匂いのよもやま話』『感覚の生理学』(裳華房)、『図説情報生物科学』『図説生物の科学』(朝倉書店)がある。

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