ゾウリムシに心はあるのか?物理学で考えてみた──世界には「なぜ?」が溢れている

(著) 川久保達之

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作品詳細

【2022年に発刊された『物理学はまだこんなことがわかっていない』の改訂版です】

ー「当たり前」の中にこそ問題があるー
日々の生活の中で、ふとした瞬間に「なぜ?」と感じることはありませんか? 本書は、そんな日常の「なぜ?」に物理学の視点から迫り、身近な現象に眠る謎を解き明かします。「なぜ猫は高い所から飛び降りても怪我をしないのか」というテーマから、「樹木はどうやっててっぺんまで水を吸い上げるのか」、はたまた「浴槽の水は左巻きの渦をつくるのか?」といった問題まで、日常に潜むあんな疑問やこんな謎に目を向け、その背後にある物理法則を探ることで、物理学の奥深さと面白さを探求します。私たちの心に眠っている好奇心を激しく掻き立てる一冊です。

[目次]
はしがき
第1話 猫は高い所から飛び降りても怪我しない?
第2話 樹木はてっぺんまでどうやって水を吸い上げるのか
第3話 磁石はどうして肩こりに効くのか
第4話 水の上を走る大とかげ
第5話 鏡のなかの左右と上下
第6話 カエルの眼
第7話 電車の架線の中を流れる電子の速さ
第8話 ゾウリムシにも心があるか?
第9話 吸い込み口のまわりの渦 その1 浴槽から出ていく水は左巻きか?
第10話 吸い込み口のまわりの渦 その2 集まる水は渦を巻きたがる
第11話 自励発振はノイズから成長する
第12話 筋肉を収縮させる生体分子エンジン
第13話 なぜこの世界の現象は不可逆的なのか
付録 物理量の大きさを実感する
参考文献
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
本書を読むと、通りを歩く猫や沿道に植えられた植物など、私たちの身の回りの物事には、実はまだまだ知らない多くの不思議が眠っていることに気付かされます。本書では、中学生でも分かる種類のものから大学の学科レベルのものまで、様々なテーマが扱われていますが、いずれも私たちの生活に身近な現象となっていますので、物理学に興味のある方はもちろんのこと、日頃から「なぜ?」に対する答えを探求するのが好きな人にもおすすめです。

[著者略歴]
川久保 達之(かわくぼ・たつゆき)
1932年生まれ。
東京大学理学部物理学科卒業。
東京工業大学大学院理工学研究科物理学専攻博士課程修了。
最初は半導体の電気伝導度がある温度で急に変わる相転移の研究をしていたが、1970年以後は、各種の発振現象や自律的に成長する流体の運動、さらには生物の機能に関わる問題など、いろいろな問題に興味をもち、広範囲の研究を行ってきた。
東京工業大学名誉教授。
桐蔭横浜大学終身教授。
応用物理学会会長(1992-94年)。
著書には
『物性論』(朝倉書店)、
『ゆらぎの科学』(共著、森北出版)、
『生命現象と物理学』(共著、朝倉書店)
などがある。

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