スズメバチの死闘: ぼくと動物たちの夏
(著) 川島民親
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「ぼくたちは“自然”ということばすら知らなかった。あらためて知る必要もなかった。なぜなら、ぼくたちもまた何の隔てもなく自然そのものだったのだから。太陽と風と緑と水とともに、ぼくたちは自然だった」(あとがき)
十年バチに刺されると十年で死んでしまう。そんな噂話に盛り上がる四人の少年は、真夏の昼下がり、見たこともない巨大なハチと遭遇する。少年たちの攻防の行方は――(「百年バチ」)。
ツバメやフクロウ、キツネ、アナグマ……様々な動物との出会いとふれあい、そして別れ。ときに神秘的で美しく、ときに厳しく畏ろしい自然のなかで成長していく少年の心の機微を、あざやかに描き出す。
すべての少年少女と、かつて少年少女だった大人たちへ贈る、傑作ジュヴナイル小説。
【著者プロフィール】
川島 民親(かわしま・たみちか)
1942年,東京に生まれる。1966年,早稲田大学文学部卒業,貿易商社に就職。退社後,淡海女子学園教員,淡海書道文化専門学校教員となる。1990年,再び会社員に戻る。
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