キミは暴力を肯定するか?:戦争の真実と平和への願い

(著) 毛利正道

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作品詳細

【2020年に発刊された『若者たちへ「いのち」のリアル』の改訂版です】

ー戦争は、人から笑いを奪うー
沖縄での米兵による少女乱暴事件のニュースや、戦時中に性的奴隷として残酷な扱いを受けたと語る中国人女性の話を聞き、大きな衝撃を受けた著者は、二十一世紀を生きる若者たちへ「日本の歩み」を正しく知ってほしいと願います。そして一九九八年六月、著者は地域の高校で全校生徒を前に、戦争と暴力、そして他者を慈しむことの大切さをテーマに講演を行ったのでした。本書は、その内容を読み物としてより読みやすい形に整えた講演録となっています。戦争の悲惨さと平和の尊さを未来へ伝える一書です。

[目次]
発刊にあたって
Ⅰ 若者たちへ 過去、そして未来
1 軍曹の父に生まれて
2 今も「占領」されている沖縄
3 きたない戦争のための基地
4 「私たちは毎日が沖縄の少女のような生活だった」
5 日本政府も認めたひどい人権侵害
6 日本中の犯罪者が勢ぞろい?
7 「最も遠い国」韓国へ
8 十五歳のジャンヌ・ダルク
9 ま新しいナヌムの家で
10 カン・ドクキョンさんの生と死
11 中国人強制連行事件の弁護団に
12 基地撤去の声をアメリカで
13 食卓を囲む絵
14 強者の論理を問う
15 息子への手紙
16 生きよう、そして共に生きよう
Ⅱ 資料──高校生の感想文
1 分かりたい「自殺すればよかった」と言った気持ち
2 自分の子に手を上げない気持ちが分かった
3 日本人として思うことがあった
4 多くの人の人生を丸ごと破壊するもの
5 未来の戦争はなくせる
6 辛いこと
7 心が痛むから暴力を否定します
8 自分の周りに戦争があった
9 戦争でなくとも心が痛みます
10 お互いを認めあって生きていきたい
11 私たちが謝罪していかなくては
12 食卓を囲む絵
13 知った、日本が被爆国になったわけ
14 他人の痛みもわかり合える人に
参考資料
著者略歴

[担当からのコメント]
本書はもともと高校生を対象にした講演をまとめた内容のため、難しい表現が少なく、また読み手に語りかけるような文体が特徴的です。ですので、お子さんと一緒に戦争の恐ろしさや平和の大切さを学びたい親御さん、または学校の先生方などにもおすすめの一冊となっています。

[著者略歴]
毛利 正道(もうり・まさみち)
1949年、新潟県柏崎市に生まれる。
1978年、弁護士登録。
長野県岡谷市、林百郎法律事務所に入所して現在に至る。

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