エネルギーが生命をつくる 量子真空の生物学:素粒子からミトコンドリアへ

(著) 劔邦夫

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[商品について]
―生命と宇宙には一体性がある―
呼吸や心拍などとして自覚される生物の体内リズムは、電子の働きかたにおいて波のような無生物の作るリズムとよく似ている。このことはエネルギー代謝という観点からすると、生物は原理的に無生物と同じ「散逸構造」であることを示唆しており、生命とは何かという問いを改めて問いかけるーー長年生化学の分野でエネルギー代謝の研究に従事してきた著者が、高等生物のエネルギー代謝に焦点をあて、これまでの研究と素粒子をはじめとする物理学的な成果をもとに生命誕生の謎を「量子真空」をキーワードとして解き明かしたエネルギーと宇宙の「生命」学。

[目次]
まえがき
第1章 生物と水とエネルギー
◎生物とは何か
◎体内リズムと電子の役割
◎水の高次構造と性質
◎エネルギー代謝における電子の役割
◎嫌気的エネルギー代謝――解糖系
第2章 好気的エネルギー代謝のいろいろ
◎ミトコンドリアでの好気的エネルギー代謝
◎植物の葉緑体におけるエネルギー代謝
◎単細胞生物(酵母)のエネルギー代謝リズム
第3章 高等生物でのエネルギー代謝リズム
◎ほ乳類の概日リズム
◎ほ乳類のエネルギー代謝リズム
◎老化と寿命について
◎長寿遺伝子サーチュイン
第4章 素粒子と量子について
◎素粒子とは
◎宇宙における「力」
◎宇宙での天体群の誕生(ビッグバン)
◎電子と光子の役割
第5章 生命と宇宙の一体性
◎生命と宇宙の一体性とは
◎臨死体験とは
◎死後における宇宙との一体性
◎量子真空と東洋思想
第6章 地球での生命誕生と今後
◎地球での生命誕生
◎地球温暖化とは
◎温暖化の動物への影響
◎温暖化の植物への影響
◎地球温暖化と人間社会の対応
◎地球はどこへ
参考書籍
著者略歴

[担当からのコメント]
生物学と物理学というと全く別の研究分野というイメージがありますが、分子生物学をはじめとする生物学の研究の進展によって、両者は近づいてきているように思えます。そんな専門分野が近接する狭間にある科学研究の魅力を楽しめる本書、ぜひご一読ください。

[著者略歴]
劔 邦夫(つるぎ・くにお)

昭和16年(1941年)新潟で生まれる。
昭和41年 新潟大学医学部卒業。1年間の臨床実地訓練を受ける。
昭和42年4月 新潟大学大学院博士課程入学。生化学を専攻。
昭和46年3月 新潟大学大学院博士課程終了。医学博士。
昭和46年4月 新潟大学医学部助手。生化学教室勤務。
昭和48年から2年間、米国シカゴ大学でポストドクタル・フェローとして生化学研究に従事。
昭和53年5月 新潟大学医学部助手助教授。
昭和59年4月 山梨医科大学医学部教授。生化学第二教室を主宰。学部学生の生化学講義を担当するとともに、十数人の大学院生の研究指導を行った。
平成19年3月 定年退職。現在、山梨大学名誉教授(医学部・生化学)。

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