ウニアートは地球を救うーーあなたの知らないウニアートの世界
(著) 藤本滋生
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[商品について]
―ウニを通じて地球環境の今を考える―
世界中の海に1000種近くが棲むウニは、大人しいですが生命力の強い生き物です。その多くは海藻を食べて生きていますが、近年は海藻類が激減する「磯焼け」現象の対策のひとつとして、増えすぎたウニの駆除が行われるようになりました。食用に適さないこれらのウニをどうするか、そのアイディアとして生まれたのが「ウニアート」です。ウニの棘や殻、ランタンなどの素材は、それぞれの個性を活かして人形やネックレス、ブローチなどに生まれ変わります。本書では、そんなウニアートの魅力をこれまで製作された作品の数々と共にご紹介していきます。ウニの生態を知り、環境問題を考えるうえでも示唆に富む一書です。
[目次]
はじめに
第一章 ウニアートの誕生
ウニの生態
ウニの体の作り
人との係わり
ウニの魅力
(有)尾塚水産
ゼロエミッション
磯焼け問題
第二章 作品の紹介
棘を使った作品
殻に付いたまま 1-2
単独の棘 3-5
棘の組み合わせ 6
殻を使った作品
殻そのまま 7-12
彩色 13-18
その他(複合) 19-25
重ね人形(ナガウニ) 26-30
重ね人形(ムラサキウニ) 31-34
人形の展開 35-36
容器類 37-41
ランタンを使った作品
単独 42-44
他との複合 45-58
ウニアートに挑戦しよう
素材の調製
加工用具や材料など
おわりに
[担当からのコメント]
本書の作品を見たとき、これがウニからできていることに驚かれる方も多いのではないでしょうか。食用としてだけでなく、私たちに様々なことを教えてくれる海からの贈りものとしてウニを愛でる、そんな時間を本書と共に楽しんでいただければ嬉しく思います。
[著者プロフィール]
藤本 滋生(ふじもと しげお)
1936年、大分県佐伯市出身。
鹿児島大学農学部農芸化学科卒業。富士甚醤油株式会社(研究員)、鹿児島大学農学部(助教授)、鹿児島県経済連食品総合研究所(所長)、鹿児島大学(客員教授)、かごしま産業支援センター(プロジェクトサブマネージャー)などを歴任。農学博士(九州大学)、技術士(農芸化学)。
現在、フジモト食品研究所[技術士事務所](所長)、今村学園ライセンスアカデミー栄養士科(専任講師)、(有)尾塚水産(技術顧問)、同ウニ工房(工房主)。
著書:「鹿児島の伝統製法食品」(1900)春苑堂書店(共著)、「澱粉と植物」(1994)葦書房、他
日本澱粉学会賞(1993)、厚生労働大臣表彰(2019)
写真 藤本 茂(写真の一部は(有)尾塚水産提供)
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