わたしの見た星
(著) 吉屋えい子
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[商品について]
―時が過ぎても、あの日の記憶は心にある―
横浜からお母さんと弟といっしょに疎開してきた里季(りき)ちゃんは、見知らぬ土地、見知らぬ人ばかりのなかで村の小学校に通いはじめたとたん、悪童たちに目を付けられいじめに遭ってしまいます。頼りない先生に相談しても同じことが繰り返されるばかり、そんな地獄の日々を救ってくれたのは、ひとりの上級生の女の子でした。いじめに立ち向かう勇気をくれたヒロコさん、血のつながりのないお母さん、さまざまな運命がまじりあうなかで、絶望、後悔、勇気、そして喜びを感じながら里季ちゃんは精一杯の人生を生きていきます──『風を見ていたひと―回想の吉屋信子―』の著者がお届けする、読むたびに心に沁みる半自伝的物語。
[目次]
第一章 影絵の少年ぐれんたい
第二章 白いぷりまどんな
第三章 闇夜のおつかい
第四章 大根の花
第五章 そしてだれもいなくなった
第六章 わたしの見た星
真夜中のクリスマス
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
誰の心の中にもある幼い日の記憶。それはときに互いに寄りそって火花のような光を放ちながら、いつまでも瞬いています。そんな記憶の瞬きが独自の感性と文学表現で描かれた本書は、目の前にある現在で精一杯の私たちの心をすこし解きほぐしてくれます。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
吉屋 えい子(本名 千惠子)
1938年神奈川県生まれ
1969~2002 オランダに滞在
1992 風を見ていたひと─回想の吉屋信子─
(朝日新聞社)日本エッセイストクラブ賞候補作
青いブランコ(童話) 銀の花 坐・ポルカドット(朗読劇団)旗揚げ公演
「ふうてん老女と詐欺師」横浜市港北公会堂(脚本、演出、出演)
わたしの見た星(電子書籍)
陶芸作家として1987年銀座「和光」にて個展
ボイマンス美術館(ロッテルダム)などに作品購入される
Twitter 吉屋えい子(@vcS9fMuXdeww9pS) / Twitter
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