みんな、同じ2――ある校長の解任・戒告事件苦闘の記録

(著) 岩佐晴夫

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[商品について]
―目に見えない「虎の尾」は、誰の傍にもある―
定年退職まであと5日という1998年3月26日、高等学校の校長職にあった著者は、突如として戒告処分に賦され、それに伴う措置として校長職を解任された。なぜこんな事態が生じたのか、その原因は著者が出版した著作物にあった――。処分の原因となった前著『みんな、同じ』を受けて、著者自ら問題含みの処分の経緯やメディアの反応、事件の顛末を詳らかに綴り、その是非を世に問う。労働運動で培った鋭利な批判精神と生来の反骨精神がほとばしる『みんな、同じ』第2弾!

[目次]
はじめに
[A-1] 小説・健司君は大事ないか
[A-2] 小説・特別指導3回
[B] 不機嫌な虎の尾を踏んだ
1)「処分」へまっしぐら
2)処分内容と処分説明書への疑問
3)処分に対する対抗手段とマスコミの態度
4)処分に対する反論
(1)処分権の濫用は明らか
(2)校長職の信用失墜を来したのは県教委
(3)労使関係ならば立派な不当労働行為
5)激励証言集=読者からの反響
6)不服申立書の提出=県人事委員会への提訴
7)不服申し立ての却下・門前払い
8)思いあらたに
9)真の行政改革は人権尊重から
10)私説「障害児・者の高校入学を実現させる施策」考
あとがき

[担当からのコメント]
不当な処分がどのように起こったかの力強い文章を読み進めていくと、教育がいかにして堕落していくのかが、構造的に見えてくるようです。教育、人権、正論、私たちにとっても他人事ではないこうした問題を考えるうえで、ぜひ本書をお役立ていただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
岩佐 晴夫(いわさ・はるお)

1937(昭和12)年 11月  横浜市に生まれる
1960(昭和35)年 3月  東京教育大学文学部言語学科卒業
          4月  神奈川県立高校教諭
1972(昭和47)年 4月  神奈川県高等学校教職員組合 執行委員
1974(昭和49)年 4月  同上 書記次長
1976(昭和51)年 4月  同上 書記長
1982(昭和57)年 4月  同上 執行委員長(→1988年3月退任)
1990(平成2)年 4月  神奈川県立教育センター
1992(平成4)年 4月  神奈川県立高校校長
1998(平成10)年 3月  定年退職直前に「戒告」と「校長解任」の二重処分
1998(平成10)年 3月  定年退職

著 書 『みんな、同じ』  1998年3月刊(かなしん出版)
    『続 みんな、同じ』1999年9月刊(かなしん出版)

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